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八条学園騒動記
第七百二十五話 ライオンの昼寝その六

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「牛や豚の方が遥かにだ」
「よく食べられていますか」
「そうなのだ」
 これがというのだ。
「実はな」
「韓国ではよく肉を食べるというのは」
「それも違う」
「誤った情報ですか」
「これも偏見と言っていい」
 そうだというのだ。
「そうなる」
「そうですか」
「だからな」 
 それでというのだ。
「このことも知っておくことだ」
「韓国では実は犬はあまり食べられない」
「そうだとな、そして犬肉の味もどうやらな」
「美味しくないですか」
「少なくとも犬や豚が普通に食べられるならな」
 そうした状況ならというのだ。
「特にな」
「犬は食べられないですか」
「そうだ」
 こう上等兵に話した。
「猫もそうでな」
「ライオンも然りですか」
「そうなのだ、しかし私が観てもだ」
 大尉はここでまたライオン達を観て言った。
「どうもライオンはな」
「美味しくなさそうですね」
「とてもな」
「そうですね」
 上等兵もそれはと応えた。
「観ていますと」
「どうにもな」
「美味しいと思う要素がです」
 これがというのだ。
「ありません」
「肉付きもよくないしな」
「そのこともありますね」
「やはり肉を食べるならな」
 それならというと。
「牛や豚だな」
「そちらですね」
「それか羊だ」
 大尉は自分の好みも入れて言った。
「特にマトンか」
「そちらの肉ですね」
「それをだ」
 サハラではというのだ。
「よく食べる」
「左様ですね、あちらは」
「元々な」
「そうした食文化ですね」
「肉を食べるが」
「その肉はまずは」
「羊だ」
 この生きものの肉だというのだ。
「元々イスラム圏は遊牧も盛んでな」
「羊を飼っていたので」
「だからだ」
 その為にというのだ。
「肉というとな」
「羊ですね」
「それから山羊や牛や鶏だ」
「そうなりますね」
「その肉に香辛料をふんだんに用いてな」
 そうしてというのだ。
「調理してだ」
「食べますね」
「今と昔では料理は違うが」
 これも時代によって変わる、このことは連合でもエウロパでもそうでありサハラもまた然りであるのだ。
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