第百四話 過ごしやすくなってその四
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「カマキリも大概狂暴だけれどね」
「動くものなら何でも襲い掛かって」
「自動車にすら背を向けないでね」
それどころか向かって行くのだ、身体全体で。
「それで踏まれて死ぬから」
「団地にも草原あってカマキリいるけれど」
自分達が住んでいる場所にもというのだ。
「時々そうして道で死んでるわね」
「カマキリって恐れを知らないから」
「ある意味凄いわね」
「勇気とは恐怖を知ることだっていうけれど」
とある漫画の名台詞の一つである。
「カマキリは勇気じゃなくて」
「あれ蛮勇よね」
「それだね、凄いよ」
「自動車に向かって踏まれて死ぬから」
「敵に絶対に背を向けないから」
「それでそのカマキリにもよね」
「キリギリスって向かうし対抗出来るから」
そうした昆虫だというのだ。
「鳴き声はよくても」
「怖くはあるわね」
「捕まえる時も噛まれない様にね」
「注意しないと駄目なの」
「うん、毒はないけれど」
それでもというのだ。
「攻撃的で」
「噛んでくるのね」
「そうしてくるから」
だからだというのだ。
「捕まえる時もね」
「注意が必要なのね」
「そうなんだ」
「そうなのね」
「コオロギも」
この昆虫の話もした。
「結構攻撃的で」
「中国じゃ戦わせるのよね」
「コオロギ同士をね」
「それで賭けごとにもするっていうけれど」
「だからね」
コオロギもというのだ。
「そうだけどまだね」
「キリギリスよりましね」
「キリギリスは獰猛だよ」
そう言っていい虫だというのだ。
「だからね」
「鳴き声がよくても」
「一匹で飼わないと」
さもないと、というのだ。
「危ないよ」
「そうなのね」
「うん、あとね」
「あと?」
「生物部って他の国の人も所属しているけれど」
今話に出したこの部活にはというのだ。
「実際鈴虫とかの音色を聞いてもね」
「わからないのね」
「何がいいのかってね」
「本当にそうなのね」
「これはもうね」
それこそというのだ。
「文化の違いになるかな」
「虫の鳴き声がいいって思えることも」
「音楽にね、あの巨人のオーナーだって」
日本球界を散々私物化しやりたい放題の限りを尽くしてきた為に北朝鮮の独裁者の様に言われてきた人物である。
「自然好きで」
「それ以外ね」
「バードウォッチングが好きで」
そしてというのだ。
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