第三百二十二話 二人の星の者その十
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「ここはね」
「ほなそうしていこうな」
「これからね、そして」
「そして?」
「食べようね」
今度はパンケーキを前にして言った。
「是非ね」
「これはまた凄いな」
トウェインは目の前の十段はあるパンケーキを前にして応えた、一番上のケーキは完全にシロップ漬けとなっていて五段目位まで滲み込んでいる。
「十段重ねでかいな」
「生クリームやフルーツもあるよ」
モンゴメリーは穏やかな笑顔で応えた。
「ちゃんとね」
「それで気が向いたらやな」
「そちらのトッピングもね」
是非にというのだ。
「楽しんでね」
「そうさせてもらうか、ほなな」
「今からだね」
「ご馳走になるわ」
「コーヒーもあるし」
モンゴメリーはさらに言った。
「アイスラインもあるよ」
「カナダ名物のやな」
「それもあるから」
だからだというのだ。
「そっちもね」
「よかったらやな」
「飲んだらいいよ」
「いや、今はええわ」
トウェインは笑って遠慮した。
「そうさせてもらうわ」
「そうなんだ」
「夜飲むつもりやし」
「今はお昼だから」
「遠慮するわ、やっぱりお酒はな」
それはというのだ。
「夜飲むもんやと」
「アメリカでもカナダでもそうだね」
「アジアでもな」
「そやろ、それでな」
「今はええんやね」
「ああ、コーヒーいただくわ」
そちらをというのだ。
「そうさせてもらうわ」
「ほなね、じゃあ僕もね」
モンゴメリーはトウェインの言葉に頷きつつ述べた。
「今はね」
「そうするか」
「うん、お酒じゃなくてね」
「コーヒーやな」
「それ飲むよ」
「ほなな」
「それでパンケーキ食べようね」
メイプルシロップをたっぷりとかけたそれをというのだ。
「そうしようね」
「条約を結んだ後でな」
「そのお祝いも兼ねてね」
「二人で飲んで食べような」
こう話してだった。
トウェインはモンゴメリーと共にパンケーキとコーヒーを楽しんだ、その後で彼に一時の別れの言葉を交えさせてだった。
ロサンゼルスに戻った、そうして勢力圏内の内政を進めていったが。
それがある程度整ったところでだ、彼は仲間達に言った。
「さて、そろそろまたな」
「勢力の拡大ですね」
「それに移りますね」
「東に進む時が来たわ」
こう言うのだった。
「こっちもある程度発展したしな」
「そうですね」
ヘミングウェーはトウェインのその言葉に腕を組み真剣な顔で答えた。
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