第三百二十二話 二人の星の者その九
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「話をしたいとな」
「申し出られますか」
「そうしたいが」
「ええと思います」
エリカは迷わずに答えた。
「私もあの人とは条約を結んでなくてもです」
「平和にやってたか」
「そうでしたさかい」
「私もでした」
ヘミングウウェーも言ってきた。
「シアトルとバンクーバーは近いですが」
「それでもやな」
「お互い衝突することなく」
そうしてというのだ。
「平和的にです」
「やっていけてたな」
「はい」
そうだったというのだ。
「有り難いことに」
「ほな自分も使者を送ることに賛成か」
「そうされるべきです」
ヘミングウェーも迷わず答えた。
「ここは」
「そうか、ほなな」
「モンゴメリーさんにですね」
「使者を送るわ」
このことを正式に決定してだった。
トウェインはバンクーバーに使者を送った、するとだった。
「モンゴメリーもか」
「お会いしてお話をしたいとです」
使者に出た犬人の若い男の官吏が答えた。
「ご自宅に来られてです」
「答えてくれたか」
「左様です」
「ほなや」
トウェインはその話を聞いて笑顔で言った。
「すぐにな」
「お話をされますね」
「あいつは何処で話すと言ってた」
「バンクーバーのご自宅でと」
「ほなすぐに行くわ」
まさに即断即決、そして行動に移したのだった。
「準備が整い次第な」
「ではこれよりですね」
「会談の準備や」
それを進めると言ってだった。
トウェインは会談の準備が整うとすぐにサンダーバードに乗ってバンクーバーに行った、そしてモンゴメリーの自宅に行くとだった。
そこでだ、モンゴメリー自身に迎えられてメイプルシロップをたっぷりとかけたパンケーキとクリープと砂糖をたっぷりと入れたコーヒーを前にして会談に入った。
モンゴメリーからだ、トウェインに言った。
「僕は仲良くしたいよ」
「わい等とか」
「是非ね、だから君の申し出も」
それもというのだ。
「喜んでね」
「受けてくれるか」
「そうさせてもらうよ」
笑顔での返事だった。
「それでね」
「仲良くやな」
「していこうね」
「話は決まりやな」
「僕もマリーメイアちゃんも争いは好きじゃないよ」
このことも言うのだった。
「そうしたことなくね」
「世界を救いたいんやな」
「皆と一緒にね。それで今はね」
「カナダの統治にか」
「専念したいから」
「わい等やな」
「相互不可侵条約を結びたいよ」
トウェインに微笑んで告げた。
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