第一幕その七
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「ギリキンの北の方までね」
「行くんですね」
「そうするから」
だからだというのです。
「今回はね」
「道中の旅はないですね」
「そうなるけれど」
それでもというのです。
「きっとね」
「今回も楽しいものになりますね」
「オズの国では全てが楽しいからね」
だからだというのです。
「そうなるわ」
「それじゃあ期待しています」
「さて、オズの国の飛行機は凄いよ」
かかしがその飛行機のお話をしてきました。
「科学だけじゃなくて魔法も使われているからね」
「空港がなくても自由に離着陸が出来るんだ」
樵も言います。
「それも滑走なしにね」
「しかも超音速で飛んで騒音もなしだよ」
腹ペコタイガーはそちらのお話もします。
「完全自動操縦だしね」
「その飛行機に乗って行くんだよ」
トトも言います。
「揺れないし乗り心地も快適だよ」
「それに乗って行くわよ」
ドロシーも笑顔で言います。
「だから楽しみにしていてね」
「何かオズの国の乗りものは何かと凄いですね」
神宝はドロシー達のお話に思わず唸ってしまいました。
「本当に」
「そうよね」
恵梨香も驚きを隠せません。
「科学と魔法が合わさっていて」
「それで外の世界にはないものになっているよ」
ジョージも言います。
「本当にね」
「これまで色々なものに乗せてもらったけれど」
オズの国のです、カルロスはこれまでのことを思い出しています。
「今回は飛行機だね」
「さて、どういったものかしら」
ナターシャも期待している感じです。
「一体」
「それはもうすぐわかるわ」
ドロシーが五人にお話しました。
「飛行機自体が来るからね」
「だからですね」
「実際にその飛行機に乗ってですね」
「それでわかりますね」
「乗ってみて」
「そうして」
「そうよ、お話をするより乗ってみる」
五人ににこりと笑ってお話します。
「乗りものはね」
「そうすることですね」
「まずは」
「実際に」
「お話をするよりも」
「そうしてみることですね」
「そうよ、一緒に乗りましょう」
こうしたことをお話してでした。
皆は今度は飛行機を待つことにしました、その間ヘンリーおじさんとエマおばさんはドロシー達にもレモンティーとレモンパイを振舞いました。
そしてその中で臆病ライオンはお皿に一敗のレモンパイを食べながら一緒に食べている腹ペコタイガーに言いました。
「いや、おばさんの焼いたパイはね」
「いつも美味しいね」
「そうだよね」
「僕も大好きだよ」
腹ペコタイガーは食べつつ応えました。
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