緑谷出久の暗殺教室39 やり直しの時間
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のザマ。高い場所に行けば行くほど危険になる...安全安心な地べたにいて何が悪いの?」
渚「...さくらちゃん、あそこにいるお兄ちゃん達をよく見ててごらん」
体育祭の時の磯貝とイトナのように、木村が助走をつけ、岡島を踏み台にして木の上へと飛び乗った。
その光景に子供達は驚いていた...もちろんさくらも。そのまま猫の元へと伝って捕まえた。
渚「あの木が学校だとして地べたが学校外だとするならばお兄ちゃん達は皆、地べたの上で力をつけたんだ。木の上の人を見上げながら、見下ろされながらも高い所の怖さをいっぱい学んでから登り始めた。だからこそ高い所も自在に動ける...まぁ、たまに高い所の怖さを忘れちゃって地べたに落ちちゃうこともあるんだけどね」
渚は自嘲気味に笑い、さくらの前に立って手を握り頭を撫でる。
渚「ここで学ぼう。学校に行くのは作戦を立ててからでいい。ここだけの秘密の勉強を教えてあげるから、地べたで満足しないで少しでも高い所に登れる努力をしてみよう」
さくら「う、うん」
メグ「あれ無自覚よね...」
ひなた「小学生にか...」
岡島「うーむ、まさか緑谷と同じ才能を持っているとは...!」
前原「恐ろしいものですなぁ」
出久「...僕と同じって...」
轟「今まで聞いたことを考えたら確かに同じだぞ」
出久「ふぁ!?」
優月「うんうん」
陽菜乃「無自覚ならイズ君の方が凄いよね〜」
出久「えぇ...!?」
そして遂に2週間後...
殺せんせー「さて、私の生徒は良い働きをしましたかねぇ」
松方「フン。何十人いようが烏合の衆だ。ガキの重みで木造平屋が潰れて無ければ上出来だが......んんっ!?
なんということでしょぉぉぉぉぉ!?」
そこあったのは今までの小さな木造平屋ではなく、大きな多目的施設だった...
殺せんせー『E組の裏山から間伐した木と廃材を集めて作られた家...窮屈で貧弱だった保育施設が広くて頑丈な多目的施設に!』
殺せんせーのナレーションで説明が始まる。
松方「なんと、たった二週間で...!?」
殺せんせー『コンピュータの計算で強度も完璧。崩れそうな母屋ごと新しい柱で補強しました』
保育士「まるで鳶職人みたいでしたよこの子達。休まず機敏に飛び回って...」
殺せんせー『二階の部屋は二部屋に分かれ、ひとつは図書館。子供たちが勉強や読書に集中できます』
松方「だだっ広いな...」
千葉「時間と資材が限られてたんで単純な構造に」
矢田「近所を回って読まなくなった子供向けの本もらったの」
倉橋「私のも〜!」
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