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緑谷出久の暗殺教室36 第二の刃の時間
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...好きにさせろ。俺はヒーローになるために強くなる」


エンデヴァー「ふんっ...まあ良いだろう」


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体育祭から振替休日を終えて登校日。朝会があるため、全生徒が体育館に集まっていた。

荒木『はい、これが変更された内容です。では次に、轟焦凍君からの話です』

そう言って轟は壇上に上がった...以前とは違い、眉間に皺が寄っていない。


轟『轟焦凍です。お話ししたいことですが...本来自分は体育祭後に、元の中学に戻る予定でした』


出久「えっ...!?」

轟『この椚ヶ丘で、上に立つ者としての振る舞いを知るための...短期編入生でしょうか...そんなものでした。

ですが、この椚ヶ丘は自分を成長させてくれる場所だと分かりました。そして、自分はどうしたいか、どうなりたいか...過去に自分が思っていた想いも、この中学ではっきりしました。

なので、私は3月まで椚ヶ丘の生徒でいることにしました...どうか改めてよろしくお願いします』

轟の言葉に生徒の殆どが拍手をした。

出久(轟君...前みたいな殺意がない...良かった...本当に...)


轟『それで自分の成長のために...』

轟の話が終わっていなかったのを知り、拍手をやめて全員が耳を傾ける。






轟『...俺はE組に行きます』


轟以外「............はぁぁぁぁぁ!?!?!?」

この言葉に浅野が早足で壇上に上がり、轟を止めに入ろうとした。

浅野「何言ってるんだ轟!そんなの君の父親は許さないぞ!?」

轟『親父には、中学の間は一切口を出すなと言った...これで破ったら約束も守れない男だと知れ渡るだけだ...

E組は落ちこぼれでもなんでもなかった。あいつらはどんなに差別されても、周りに負けない力を、精神力を持っていた...それを緑谷を通して分かった...俺が...俺自身が成長するには、強い立場に居続けるだけじゃ意味がない。


E組のように強さも弱さも知らないとダメだ。両方を知らなければ俺が憧れたものになることができない...!』

浅野「っ!そんなこと認められるわけがないだろ!」


轟『ああ...だから前にA組にいた竹林のやり方を真似する』

竹林「え゛っ...!?」

前原「ま、まさか...!?」


轟は胸元から、學峯が昔取った賞状を取り出した。それを左手に持つ...

轟『もう俺は...左を使うことを躊躇しない...これは俺だけの刃...力だからな...!』


“ボウッ!!”

賞状は燃えてチリとなった...


轟『と言うわけだ...E組、今までの言動はすまなかった。これからよろしく頼む』



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