緑谷出久の暗殺教室32 カエデ+鬼ごっこの時間
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うかなって...」
出久「そうだね...復讐の後には虚しさだけが残る...」
茅野「...」
出久「と、結構言われているけど...綺麗事になっちゃうね。綺麗事を実践するヒーローになるのにそう思うのは良くないと思うけど...
その人の復讐の重さがどれぐらいかは他人である以上絶対に全てを理解できないと思う」
茅野「え...?」
出久「僕が昔いじめられてた時、復讐してやるって思ったことがあるんだ」
茅野「み、緑谷君が!?」
出久「どんなに恨みを持っても、他の人には自分の痛みがどれほどのものかは分からない。お母さんだって僕がどれぐらい思っていたかも知らない。
自分のことは自分にしか分からない時があるよ。難しいよね...僕は縁があったからそういうのは無くなったけど...」
茅野「そうだよ...そうなんだよ...」ボソッ
出久「茅野さん...?」
茅野「...仮に友達が復讐に走ったらどうする?」
出久「...助けるよ。復讐を遂げる前に手を差し伸べたい。
その人の苦しみに気づかなかったことを悔やむかな。
それで...その人の復讐の気持ちを理解するのは無理でも、一人にさせないことができる。
寄り添うことができる。
一緒に悩むことができる。
一緒に笑うことができる。
その人が明るい未来を歩き始めるまで力を貸したい...ゆっくりでもいい...過去を忘れずに一歩前に進むまで」
茅野「っ.........見捨てないんだ...嘘じゃないって分かるし......本当にっ...優しいんだね......」ボソッ...
出久「か、茅野さん!?」
茅野は無意識に胸を押さえていた...自身の唇を軽く噛み、目は前髪で見えていなかった...
茅野「............なんでもない。感動しちゃったよ!流石緑谷君!みんなが好きになるわけだよ!」
出久「え」
茅野「私、“茅野カエデ”も緑谷君が好きだよ!神崎さんと一緒に助けてもらった時から興味が強くなったし、その後もみんなのために頑張る姿は尊敬した!夢に向かって一直線だし、強いしカッコいい!私も勝負に入ろうかな」
出久「ちょっ!?ちょっと待って!?」
茅野「よろしくね、出久君♪呼び方そっちも変えてよね〜?」
出久「」
出久は減らすどころか増えてしまったことに、石と化した...
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帰り道...
出久「じゃあね......どうしようどうしよう」ブツブツ...
茅野→カエデ「またね〜.........
ごめんね出久君
混ざれば更にバレないと思うんだ...」
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