緑谷出久の暗殺教室3 カルマの時間
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転校はしたものの、家は以前の場所から引っ越していない。最後の方は1人になるのだ。
いつもより遅めでゆっくり帰っていると、帰り道にある猫カフェから、同じクラスである速水凛香が出てきた。
その顔は出久がいつも見ているクール顔ではなく、デレデレの顔で店の外から名残惜しそうに猫を見ていた。
速水「〜♪.........!?!?」
出久「あっ、どうも」
まさに、見られた!と言うような表情となり、そして強張った顔で出久に近づいてきた。
速水からしたらガラスに反射して自身の顔を知っていたため顔を赤くもしていた。
速水「い、今の顔見た...」
出久「えっと...まあ。猫好きなんだね」
速水「さっきの顔になっていたことは内緒に...というかここに来てたこと他のみんなには内緒にしてくれない...?恥ずかしいからさ...」
出久「うん、分かった。でも猫はすごい可愛いから、表情が砕けちゃうのは分かるなぁ」
速水「そう...。それにE組なのにこんなことしてたらダメだから。勉強も暗殺をしなくちゃいけないし...」
出久「それでも誰にだって休みたい時、好きなことだけをしたい時だってあるよ。僕の場合はヒーローの観察、考察をノートに書いとくとかね」
速水「...緑谷は勉強とかに余裕があるからできることだと思うけど...」
出久「別に余裕あるわけじゃ...僕が勉強を頑張ってたのは、お母さんを泣かせたくなかったからなんだ」
速水「...何かあったの?」
出久「椚ヶ丘に来る前は毎日虐められててね。お母さんに無個性で産んでごめんねって言われたこともあった。そんなお母さんを安心させるためにがむしゃらにやってたんだ。みんな僕を元A組って言うけど、僕はエリートでもなんでもない。目の前にあるものにしか集中できなかったんだ」
速水からしたら差別を一切しなく、E組を助けるために堕ちた出久の性格を考えれば、虐められていたというのは想像できない。確かに無個性は色々と言われるものだ。しかし虐められるというのは見たことがなかった。
それに何故出久はあんまり話してもない自分に自身の辛い過去を普通に話せるのだろうか。
色々考えたが、出久は天才ではなく、努力家であると速水は思った。
速水「...私の場合は頼まれたら断れなくて、色々してたらE組に...あれも一種の虐めだったのかもね...」
出久「あー...僕もしたことある。しなかったら殴られたもんなぁ」
速水「なぐっ...!?」
出久「あはは...僕のところは厳しくて......速水さんだけじゃないよ、僕も断りづらい気持ちはわかる気がする。でもここにはそういう人がいない...みんないい人だ...こんな温か
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