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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第11節】背景設定2: ミッドの地理と歴史について。(後編)
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に、次第に「それなりに」堅固な地盤へと変わって行きました。
 もちろん、それから「およそ八百万年」の間に、それらの地盤も、多くが隆起したり、逆に沈下したり、あるいは風雨に浸食されたりもしましたが、「大昔の沖積平野」のうちの何割かは、そのまま「海抜20メートルあまりの高台」となって生き残りました。
(昔、ミッドの人々は、『なぜ、大陸の随所(いたるところ)に「同じような高さの」高台ばかりがあるのだろうか?』と首をひねっていたようですが、実は、そういう理由があったのです。)

 旧暦の時代に海水面が再び上昇すると、当然ながら、それらの高台は「新しく人間が住むのに、ちょうど良い高さの土地」となりました。だからこそ、パドマーレの人々もそちらに新市街を築いて移り住むことができた訳ですが……実際のところ、他にも「故郷の土地が水没しても、すぐ近くにある高台に移り住むだけで済んだ人々」は、相当な数に(のぼ)りました。
 ミッドチルダで、海面上昇に(ともな)う社会的な混乱が最低限に(おさ)えられたのも、ひとつには、これが原因だったのです。
(もうひとつの原因に関しては、また「第一部」で述べます。)】

 次に、「北部区画」の北側の三分の二ほど(普通であれば、「地方」六つ分の土地)は、実に広大な「ベルカ自治領」となっており、外洋に面した北岸部には峻険な〈ヴァニセイム山脈〉がそびえ立っています。
 大昔から、北極圏の「海洋プレート」が南下して、こちらの「大陸プレート」の下に(もぐ)り込み続けているため、双方の大陸地殻同士が衝突し、結果として、その衝突している部分(大陸の北辺部)が隆起しているのです。
(当然に、火山や地震も、他の地域より多くなっています。)

【ちなみに、この自治領の総面積は、20万平方キロメートルを超えており、日本で言うと、ほとんど「本州」にも匹敵しそうなほどの広さです。
「SSX」には『聖王教の信者たちが、ベルカ自治領の中で(それなりにキツい)巡礼の旅を続けており、シスター・シャッハとセインがそれに付き添っている』という描写があるので、私も『この「ベルカ自治領」というのは、それなりの広さなんだろうなあ』と思い、こうした設定を組んでみたのですが……正直、ちょっと広く設定しすぎたかも知れません。(苦笑)】

 そして、ベルカ自治領の南側には(西から順に)ヘレニゼア地方、ヴァゼルガム地方、トゥヴァリエ地方があります。
 まず、西側のヘレニゼア地方は、「キャラ設定1」でも述べたとおり、ニドルス・ラッカードやミゼット・クローベルの故郷であり、また、ルキノやディアルディアの生まれ故郷でもあります。
(ディアルディアについては、「プロローグ 第8章」を御参照ください。)

 次に、ヴァゼルガム地方は、首都圏とベルカ自治領とを結ぶ交
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