【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第11節】背景設定2: ミッドの地理と歴史について。(後編)
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あるフォルガネア地方は、アルト・クラエッタが新暦82年から所属している「陸士147部隊」の所在地であり、タナグミィ地方の東側にあるクヴァルニス地方は、「プロローグ 第8章」にも登場する「メルドラージャ家」(コロナの嫁ぎ先)の所在地です。
一方、内海の南岸部、ちょうど「その内海を挟んで、首都クラナガンと南北に向き合っている場所」には、今も「旧都パドマーレ」と呼ばれる都市があります。
大昔からの伝統的な市街地は、もうすべて内海の底に沈んでしまっていますが、『もはや海面の上昇は避けられない』と解った時、パドマーレの人々は、市街地の南側に広がる「ちょうど良い高さの高台」の上に「新市街」を築いて、そちらへ移り住んだのです。
ミッドチルダは現在、地理上の区分に合わせて、行政的にも三つの「州」に分かれているのですが、パドマーレの人々は今でも、東半部の州都ヴァストーラを「東都」と呼び、西半部の州都ラムゼリエを「西都」と呼び、首都クラナガンを「北都」と呼び、自分たちの都市のことを(あたかもクラナガンと対等の存在であるかのように)「南都」と呼んでいます。
(実際には、もう二百年も前に、新首都クラナガンへの「遷都」が実行されて以来、パドマーレは単に「中央州の州都」であるに過ぎないのですが。)
【なお、これら三つの「州都」の人口はそれぞれ600万人を超えており、「第五位の都市」の人口はせいぜい300万人たらずですから、軽く倍以上の開きがあります。
そのため、これらの都市圏は「狭義の首都圏」と合わせて、ミッドでは今でも「四大都市圏」と呼び慣わされています。
また、人口が100万人を超える「中核都市」は、ミッド全体でも二百個たらずしかありません。
(ごく大雑把に言って、「大半の地方に一個ずつ」といったところでしょうか。)
実のところ、ミッドは、巨大な都市が意外と少なく、総人口が十数万人から数十万人程度の小さな「地方都市」が非常に多い世界なのです。】
【ちなみに、かつてミッドの「南極大陸」は全面的に氷床に覆われていた訳ですが、その大陸がそのような姿になったのは、地質学的には「およそ八百万年前」以降のことで、それ以前の時代には(現在と同様に)その大陸に氷床など全くありませんでした。
当然ながら、その時代には海水面も現在とほぼ同じ(正確に言えば、もう少しだけ高いぐらいの)水準であり、〈第一大陸〉でもその海水面に合わせた高さで「沖積平野」が発達して行きました。
その後、惑星ミッドチルダの寒冷化は、何万年もかけてゆっくりと進行していったため、地震の度に液状化していたような軟弱な地盤も、地下水位が(海水面の下降に合わせて)ゆっくりと下降して水分が抜けて行くととも
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