暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定2: リンディ・ハラオウン。
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確かに、〈外97地球〉には誰かしら現地駐在員が必要なのかも知れません。そして、その役職に誰が適任なのかと言えば、確かに、もうかれこれ10年も地球での生活を上手(じょうず)にこなしているリンディ以上の適任者はいないのかも知れません。
 しかし、役職よりも人物を基準にして言えば、リンディ・ハラオウン提督にはそれ以上の適職など、他に幾らでもあるはずなのです。
 それなのに、彼女は何故「あえて」そんな地味な職務を希望したのでしょうか? クロノ提督の命を本気で狙っていた結社も滅び去った今、カレルとリエラにも『どうしても地球で育て続けなければならない』というほどの理由は、特に無いはずです。

 新暦75年のこの時点で、リンディはまだ48歳。
 管理局の「定年」は、普通でも70歳です。提督や将軍であれば、本人の希望次第で定年を5年以内に限って延長することも可能なので、彼女の年齢は「あとは余生」と割り切るにはまだあまりにも若すぎます。
 管理局の〈上層部〉は、何とか考え直すようにと説得を試みましたが、彼女の意志は固く、結局は〈上層部〉も彼女の「転属願」をそのまま受理するしかありませんでした。
 そこで、年が明けると、リンディの家の別棟には〈本局〉から直接に魔力センサーや次元通信機や「転送ポート」などといった機材が運び込まれ、そこは公式の「時空管理局・駐在員詰所」となりました。
(実は、リンディは最初から「そうするつもりで」この別棟を建てていたのでした。)
【なお、リンディが現地駐在員を希望した「本当の理由」については、また第三部で述べます。】

 また、アルフはその後、正式に「現地駐在員・補佐」となり、さらに、中世のミッドチルダでは実際にしばしば(おこ)なわれていたという「三者契約」によって、リンディからも直接に魔力供給を受けることができるようになりました。
【これは本来、身分制の時代に発達した「親が造った優秀な使い魔を、子供にそのまま個人財産の生前分与として引き継がせるための技法」でした。
 事前にこれをしておいたからこそ、新暦81年に「エクリプス事件」の最終戦でフェイトが死にかけた時にも、アルフの方は全く無事だったのだ、という設定です。】

 なお、エイミィ・リミエッタ・ハラオウンは初産(ういざん)で男女の双子カレルとリエラを産んだ後、地球で長々と「育児休暇」を取っていました。
【この件に関しては、「リリカルなのはStrikerS サウンドステージ01」を御参照ください。】

 しかし、例の犯罪結社も壊滅し、〈JS事件〉も終わり、いろいろな意味で状況が一段落すると、エイミィは翌76年の春、子供たちが現地で三年制の幼稚園に入るのを機にミッドチルダへ戻り、ほぼ四年ぶりで本格的に復職しました。
(アルフはそれ以来、カレルとリエラが幼稚園
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