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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定2: リンディ・ハラオウン。
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慌」に陥りました。
 そして、本人たちとは全く関係が無い爆破テロ事件の「とばっちり」で自宅を丸ごと焼かれてしまったハラオウン家の三人に対しては管理局から「特例措置」が認められ、それ以降、リンディは「産休」を取得した状況のまま、赤子のクロノとともに夫クライドが艦長を務める(ふね)の中で生活をするようになります。
(また、翌52年の春には、ラルゴ・キール上級大将、レオーネ・フィルス法務長官、ミゼット・クローベル参謀総長の三名が、一連のテロ事件を未然に防げなかったことに関して責任を取る形で()しまれながらもその要職を辞任・引退し、ここしばらく空席になっていた〈三元老〉の地位に就きました。)

 リンディは産休の間も「艦長資格」の取得に向けた努力をこつこつと続けていました。51年の暮れに産休から復帰すると、夫の(ふね)の中で育児と職務をこなしながらも、その努力にさらなる時間と情熱を()ぎ込んでいきます。
 そして、リンディは「適性検査と筆記試験と実務研修」を終えた後、新暦53年の秋には26歳で無事に艦長の資格を取得し、翌54年の春には実際に某中型艦の艦長となりました。
 しかし、その年の11月の末には、管理局にとっては五回目の直接遭遇となる〈闇の書事件〉によって、夫クライドが殉職してしまいます。
 葬儀などが一段落し、年が明けると、リンディはニドルス・ラッカード艦長に『あの時の約束を果たしていただく時が来ました』と言って、クロノを彼に預けました。
 そして、およそ十年後には、きっとまた何処(どこ)かで目覚めるであろう「闇の書」に対処できるように、その時には「自分の判断でより自由に動ける立場」になっているために、リンディは「提督」の地位を目指して、さらに懸命に働き続けたのでした。

 その結果、新暦61年の春、息子クロノ(10歳)が正式に管理局員になると同時に、リンディは34歳の若さで提督(一等海佐)となり、管理局は彼女の活躍に期待して、彼女に大型艦〈アースラ〉を任せました。
【ただし、提督とは「その御座艦(ござぶね)を旗艦とする艦隊の司令官」のことなので、〈アースラ〉ただ一隻を指揮する「艦長」は、本来ならばリンディ「提督」とは別個に、その「直属の部下」として存在しているはずです。
 そこで、この作品では、『クロノが68年に、17歳で〈アースラ〉の艦長になった』というのも、そういう意味であるものと「解釈」しておきます。】

 そして、翌62年の暮れになると、リンディ(35歳)は父ヴェラルドの「30回忌、祀り上げ」のため、また14年半ぶりに、今度は一人で「二度目の里帰り」をしたのですが、墓地の片隅にある父母の墓の前で、不意に「一歳(ひとつ)年下の」アラムドゥ(34歳)と出くわし、声をかけられました。
 聞けば、ヴァディスカム夫妻
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