【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定2: リンディ・ハラオウン。
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建てました。
これは、リンディにとっては「初めての里帰り」でした。実に、15年ぶりのことですが、今までずっと「帰るべき理由」が何も無かったのです。
また、この年は彼女にとって「曽祖父母の死から30年、祖父母の死から20年」という「大きな区切りの年」でもあり、リンディは曽祖父母の「祀り上げ」を済ませるとともに、墓地の管理人に対しては、十年後には自分が来なくても自動的に祖父母の「祀り上げ」をしてくれるよう、俗に言う「永代供養」を頼んでおきました。
【その後、リンディの両親に関しては、「金の流れ」について少々「不審な点」が見つかったのですが……その話は、また「第二部」でやります。】
そんな訳で、リンディとクライドには、この時点ですでに親兄弟が一人もいませんでした。したがって、クロノには、最初から祖父母もオジもオバもイトコもいませんでした。両親を除けば、「クロノと血のつながった親族」は、最初から5親等のリゼルただ一人だったのです。
さて、〈中央領域〉における「統合戦争」が終了し、暦が新暦に切り替わった後には、もっぱら犯罪結社やテロ組織などが管理局の「主敵」となりました。
時代は大航海時代。
犯罪者たちの多くは、より利益率の高い「中央領域での活動」を諦め、開拓途上の辺境領域へと散っていきました。彼等は「ハイリスク・ハイリターン」よりも、「ローリスク・ローリターン」を選んだのです。
こうして、〈中央領域〉の「主要な世界」は(西方では、カラバス連合との三年戦争などもありましたが)長らく「それなりの平和」を享受しました。
その後、新暦40年代に入ると、30年代の「南方遠征の失敗」などを踏まえて艦船の増産体制が整えられた結果、管理局の次元航行部隊が保有する艦船も相当な数に増え、状況に応じて〈辺境領域〉にも「それなりの戦力」を投入できるようになります。
しかし、その結果、皮肉にも〈次元世界〉全体規模で「犯罪者たちの中央回帰」とでも呼ぶべき現象が起きてしまいました。
辺境領域で「代替わり」した新世代の犯罪者たちの中には、『リスクに大差が無いのであれば、豊かな世界でハイリターンを狙った方が良い』という「ギャンブラー的な考え方」の持ち主も、決して少なくはなかったのです。
その結果、ミッドでも新暦40年代の後半から、急速に治安が悪化し始めました。
そして、新暦51年、リンディがクロノを産んで間もない頃に、いきなり「一連のテロ事件」が発生します。他でもない「ミッド地上」でテロが起きるなど、統合戦争の中期に「南方の四世界同盟の工作員たち」が暗躍して以来、ほとんど90年ぶりのことでした。つまり、ほとんどの人々にとって「生まれて初めて」のことです。
社会不安から株価は暴落し、ミッド経済は「恐
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