【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第9節】キャラ設定2: リンディ・ハラオウン。
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り心配したのですが、実際に蓋を開けてみると、姉と妻の仲もすこぶる良好でした。
そして、83年の6月、予定日よりも少し遅れて生まれたエイミィの双子「ゼメクとベルネ」を見て、レドナが夫に『そろそろ、私たちも』と相談をすると、セブラスも喜んでそれに同意します。
ところが、割と軽い気持ちで(ただ単に、自分たちの体には何も問題が無いことを「確認」するだけのつもりで)医者に診てもらったところ、全く思いがけず、セブラスとレドナは二人そろって「先天性の不妊症」であることが判明してしまいました。
ミッドでは昔から、生殖医療は法律でかなり厳しく制限されており、現行法においても、不妊症が片方だけならばまだしも「例外的に」認められる場合はあり得るのですが、『二人そろって』となると許可が下りることはまずあり得ません。
昔から子供好きだった二人の落ち込み様と言ったら、それはもう傍から見ていても痛々しいほどです。
ロファーザは思い余って、エイミィに『どちらか一人だけでも養子にもらえないだろうか?』と相談しました。
エイミィもさすがに即答はできず、夫に相談したのですが、クロノはしばらく考え込んでから、実に悩み深げな表情でこう語りました。
「まあ、『赤の他人の許へ里子に出す』なんて話じゃないからな。『君の弟夫婦の子供』ということなら、僕たちも伯父伯母として、いつでも普通に会いに行ける。
そういう意味では、養子に出すことそれ自体に反対をするつもりは無いんだが……『生まれる前から一緒にいた二人を、大人の都合で引き離してしまう』というのも、どうなんだろうな?」
言われてみれば、確かに、そうかも知れません。
「だから……いや。これは、あくまでも『君さえ良ければ』という話なんだが……いっそのこと、『二人まとめて養子に出す』というのは、どうだろうか?」
これには、エイミィもさすがに悩みましたが……確かに、「基本的に在宅の祖母」と「平日にも定時に帰宅してくれる両親、および祖父」とが揃っている家庭で育った方が、子供たちにとっては幸せなのかも知れません。
思い起こせば、上の子供たち(カレルとリエラ)に対しても、エイミィは(少なくとも、ミッドに戻って来てからは)あまり「母親らしいこと」ができていません。
(クロノに至っては、仕事が忙し過ぎて、実の父親だと言うのに、『たまに会う』程度のことしかできていません。)
それを思えば、下の子供たち(ゼメクとベルネ)は、やはり、こちらの家で育ててもらった方が良いのでしょう。
「でも、あなたは『こちらには、アルフがいないから』と、育児のお手伝い用に使い魔まで造ってくれたのに……」
「ああ。今はまだ基本的なコトを教え
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