【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第8節】新暦76年と77年の出来事。
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
・同3月 ミゼットたち〈三元老〉は、わずか一年半で「その時点で可能な改革」をひととおり全部やり遂げると、最後にラプトヴォク・カルヂェティス大将(63歳)を正式に第11代の総代に任命して、速やかにすべての権限を「総代」とそれを議長とする〈中央評議会〉に委譲した上で、三人そろって正式に管理局のすべての役職から引退した。
→こうして、「元老大権」に基づく管理局の「非常事態」は一年半で終了した。
【三元老の制度は元々、最高評議会議長オルランド・マドリガルが自分たちのために作ったものでした。だからこそ、「元老大権」などというムチャな規定があるのです。
ミゼットたちは、ドナリム人のラプトヴォク総代たちに対して『もうこんな規定は廃止して良い』と伝えたのですが、将軍たちはみな、後世の人々から糾弾されることを怖れて、その規定の廃止を「先送り」にしました。
結果として、ミゼットたちがこの世を去った後も、「元老大権」の規定は廃止されること無く、〈三元老〉も「制度としては」残されたのですが、実際には、それから四十年余に亘って、長らく空席のままとされたのでした。】
・同3月末 ハウロン・シェンドリール三佐(45歳)が異動により、エルセア地方の陸士387部隊の部隊長を退任し、代わって首都圏の陸士104部隊の部隊長に就任。家族(妻子)とともに首都圏に引っ越して来た。
→彼の長女デュマウザ(19歳)が、ギンガの訓練校時代からの親友だったため、後に、父親同士のハウロンとゲンヤも、仲の良い「呑み友」となった。
(齢も近く、階級や役職も同じだったので、話もよく合ったのだろう。)
・同77年4月 スバル(17歳)が特別救助隊で、早くも「防災士長」に昇進した。
→しかし、6月末の火災事件では、救助が「完全には」間に合わず、何人もの犠牲者を出してしまい、スバルはかなり意気消沈した。
翌7月になると、スバルは直接の上司からも長期休暇を勧められ、また改めて一人きりで自分を鍛え直すため、ヴァイゼンにまで遠出をした。
【機動六課が解散した後も、スバルは(ヴァイゼン生まれの)アルトと「親しい友人づきあい」をずっと続けており、今回もアルトの側から『私、これから向こうの祖父母に会いに行くんだけど、途中まで一緒にどう?』と誘われてヴァイゼンに来たのだ、という設定です。
なお、ヴァイゼン在住の「アルトの父方の祖父母」は(アルトの父は彼等の末っ子だったので)すでに90歳に近い老齢であり、実を言うと、アルトも今回は『出先で不意に倒れてしまった』という祖父母を見舞うために、仕事の忙しい両親よりも一足先にヴァイゼンに来たのでした。
しかし、残念ながら、同7月の末には、アルトの父方の祖父母は相次いで他界し
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ