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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第8節】新暦76年と77年の出来事。
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かけていたのですが、〈三元老〉の強い意向によって急遽(きゅうきょ)復活しました。
 今も「非常事態宣言」は継続中であり、『そうした中で局員らの士気を維持するためには、多少の「儀式」も必要だろう』という判断です。
 そして、管理局は聖王教会とも連携を取り、教会はそれを受けて、あたかも昨年の〈JS事件〉を歴史の上から丸ごと抹消しようとでもするかのように、何十個もの世界で一斉に大がかりな「(はらえ)の儀式」と「祝祭」を執り行なったのでした。
 なお、あえて言うならば、『伝説の〈ゆりかご〉が、今度こそ本当に失われた』という事実は、ベルカ系の血を引く人々にとって心情的にはそれなりに(つら)いものでもありました。彼等の気持ちとしては、こうした一連の祝祭も「伝説の〈ゆりかご〉に対する鎮魂」の意味合いを多少は帯びていたのでしょう。】

・同76年6月  ザフィーラが中心となって、八神家が地元で「八神道場」を開設した。

・同76年7月  地球のドイツでは、西暦2012年。忍(29歳)が、第二子の(しずく)を出産した。
 →一方、日本では、平成24年。美由希(28歳)が、6月に「喫茶(きっさ)翠屋(みどりや)」に来店した日仏ハーフのパティシエ、ロベール・ススム・デュラン(26歳)から唐突に求婚(プロポーズ)され、7月には彼を婿に取る形で「電撃結婚」をした。

・同76年8月  スバル(16歳)が休暇中に、「問題児」のガルバス陸曹(19歳)たちから理不尽なケンカを吹っ掛けられ、やむなく彼等全員をコテンパンにして、「ケンカ両成敗」とばかりに若干の処分を受けた。
 →この一件で、「灰色熊」の異名(いみょう)を取るガルバス・ドストーレスはキッパリと心を入れ替え、以後、実際には三歳も年下のスバルを「(あね)さん」と呼ぶようになってしまうのだが、それはまた別の物語である。

・同8月下旬  ヴァイゼンの「ゼムリス鉱山」で崩壊事故が発生。トーマ(10歳)以外の全員が死亡し、「ヴィスラス(タウン)」も廃墟となった。
 →トーマは、それが『単なる事故ではなく、意図的な虐殺だった』と確信し、以後、身を隠して偽名を名乗り、浮浪児生活を送りながらも、心ひそかに犯人への復讐を誓った。
(現地では、「トーマ・アヴェニール」もまた事故で死亡したことになっている。)

【なお、Forceのコミックス第1巻では、ヴァイゼンの「遺跡鉱山崩壊事故」が7年前の出来事として描写されていますが、新暦74年の時点で、すでに「感染者」がいたのだとすると、管理局の対応はあまりにも遅すぎます。
 しかも、それだと、『トーマは8歳の時から3年もの間、(言わば「人格の成長に関して、とても大切な時期」を)丸々、浮浪児として過ごして来た』ということになってしまいます。
ここで言う「浮浪児
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