【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第8節】新暦76年と77年の出来事。
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状況が続いた。
→一方、スクライア一族では、長老アグンゼイド(65歳)の支族が、発掘調査のためにベルカ世界に招聘され、この頃から、ユーノも再びスクライア一族と連絡を取り合うようになった。
なお、アグンゼイドの支族に所属する若者ダールヴ・スクライア(20歳)が、ユーノとの連絡役を買って出た。
【ダールヴは、初対面でいきなり『お会いできて光栄です。お噂はかねがね伺っておりました』とやや食い気味に言うと、ユーノに「両手で」握手を求めて来ました。
聞けば、彼はベルカ系移民も多い〈管9ドナリム〉の「廃都オルバラン」の出身で、小さい頃に親兄弟を失い、しばらくは浮浪児をしていましたが、7歳の時にアグンゼイド(当時、52歳)に拾われたのだそうです。
肌はやや色黒で、髪は黒褐色。それらの色合いは典型的な「ドナリム南方人」のものでしたが、ダールヴという名前は明らかにベルカ系のものでした。おそらくは、父方の遠い先祖がベルカ世界から脱出して来た人物だったのでしょう。
ダールヴの体格は中肉中背で、全体的に特徴に乏しく、顔立ちも全く平凡なものでした。支族は別々ですが、同い年のせいでしょうか。昔から「ユーノの天才ぶり」は、よく聞き及んでいたようです。】
・同4月 機動六課の解散後に、はやては「少しまとまった有給休暇」を取って地球の敷浜市へ行き、昭和26年(新暦15年)当時のことを公立の図書館などで個人的に調べてみたのだが、特に自然災害のデータは出て来なかった。
【そこで、はやてはふと思いました。
『いや。そもそも、彼等が被災者やったとして、何故それを「管理局が」救済せなアカンかったんや?』
冷静に考えると、これはいろいろと異常しい状況です。一度、実際にアラミィ地方の地球人街へ行って、現地の人に話を聞いてみる必要があるのかも知れません。
はやては忘れずにゲンヤへの手土産(純米酒)を買って、ミッドに帰りました。】
・同76年5月 高名な考古学者、フランツ・バールシュタイン博士(実は、ヴィクトーリアの母方伯父)が、ダールグリュン家の援助を得てベルカ世界に渡航した。
→以後、彼は毎年のようにベルカとミッドの間を往復し、文字どおり「二つの世界で」生きてゆくことになった。
・同5月 暦では「立夏」の頃に、管理局はいよいよ「創設150周年記念祭」を始めた。
→各世界の聖王教会も、一斉に「祓の儀式」を執り行なった。表向きは、この150年で蓄積された「歴史の澱み」を、多少なりとも祓い清めるための儀式である。
【元々の予定では、『この年に「記念祭」を大々的に執り行なう』という案は、『充分な費用対効果が望めそうにない』という理由で廃案になり
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