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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第7節】新暦75年の11月と12月の出来事。
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たので、局の方でもメガーヌはまだ「生存と推定」されていました。そのおかげで、夫や両親たちの遺産はすべて彼女が単独で相続した形になっており、凍結を解除された自分の口座を確認してみると、そこにはすでに「自分一人だけなら一生(いっしょう)遊んで暮らせるほどの金額」がありました。
 さらには『リンカーコアが損壊しているため、もう魔法は全く使えない体になっている』という事実を知らされると、メガーヌは自主的に管理局を退役し、『第二の人生は娘とともに、もっぱら娘のために生きてゆこう』と決意を固めます。
(メガーヌは事前に、『娘が自分の覚醒をエサとして、悪党どもの悪事に協力させられていた』と聞いていたのですから、『自分は感謝と贖罪(しょくざい)の意識を持って娘を最大限に愛してゆくべきだ』と考えたのも当然のことでしょう。)

 一方、現在の管理局の技術では「ルーテシアのリンカーコアから、もう何年も前に融合を遂げたレリックを今さら分離すること」が全くできなかったので、ルーテシアは管理局の〈上層部〉から危険視され、「極めて厳重な保護観察」のために「魔力の厳重リミッター処置と辺境の無人世界への隔離」という処分になり、ミッドの海上隔離施設から〈無34マウクラン〉へと移送されることになりました。
 そして、メガーヌは自分のリハビリを続けながらも、みずからルーテシアの保護責任者となり、管理局からは「障害年金」も受け取りつつ、マウクランで母娘(おやこ)二人きりの「ごく(つま)しい生活」を始めることになります。
(なお、ルーテシアの法的後見人は八神はやて二佐であり、はやては同時に、他には行き場の無くなったアギトを八神家の一員として引き取りました。)

【当初、ルーテシアの隔離期間は「暫定的に10年」とされていましたが、実際には、ルーテシアが非常に模範的な態度を示し続けたため、わずか2年後には「ごく軽い保護観察処分」に切り替えられ、77年の11月に、ルーテシアは管理局の許可を得て、メガーヌとともに〈無2カルナージ〉へと転居しました。
 その時点で、ルーテシアは管理局の「嘱託魔導師」になりましたが、保護観察処分そのものは、さらに2年間、新暦79年の11月まで続くこととなります。
(カルナージに移った時期が「SSX」の設定とは、やや異なりますが、この作品では、この設定で行きます。)】

 一方、同11月に、戦闘機人姉妹の7人も正式に「拘留と厳重監視」の処分を受けて、セインとオットーとディードの三人は聖王教会本部へ、あとの四人はナカジマ家へと引き取られました。
 この段階で、チンク、ディエチ、ノーヴェ、ウェンディの四人は、法的には正式にゲンヤの養女となった訳ですが、まだ当面は「拘留施設のような」(りょう)での生活を命ぜられ、翌76年の11月まで丸一年間は『ナカジマ家に帰
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