【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第6節】はやて、クロノやゲンヤとの会話。
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遅くなったせいもあって、正直なところ、状況は芳しくない」
はやて「ゆりかごの駆動炉の巨大結晶は、多分『真っ赤な正八面体』だったと思うんやけど……やっぱり、あのクリスタルも壊れてもうたんか?」
クロノ(大きくうなずいて)「ああ、もう跡形も無いよ。(溜め息)」
ロッサ「正八面体ということは、やはり、E‐クリスタルだったんだろうね」
クロノ「形だけで解るものなのか?」
ロッサ「うん。E‐クリスタルの結晶構造はダイヤモンドと同じ型だからね。研磨なしで普通に割っていけば、当然にダイヤモンドと同じ正八面体になる」
はやて「いや。ちょぉ待ってや! 私は、E‐クリスタルの結晶は、いくら大きくてもせいぜい拳大やと聞いたことがあるんやけど……」
ロッサ「何分にも、『アルハザードの民は、E‐クリスタルを自在に錬成することができた』という話だからね。一説によれば、現存するE‐クリスタルの結晶も、すべて天然の存在ではなく、〈アルハザードの民〉があちらこちらの世界で錬成した巨大結晶の『削りカス』なんだそうだよ」
はやて(ええ……。)
クロノ「その巨大結晶だけでも、そのまま回収できていればなあ……。リゼルめ、やってくれたものだ。……それにしても、彼女が持って来た『爆弾艦』は、あまりにも用意が周到すぎる」
ロッサ「やはり、背景には〈三元老〉が?」
クロノ「もし僕が動かなければ、おそらく、ミゼット統幕議長はリゼルの御座艦を中心とした艦隊だけで〈ゆりかご〉を撃つつもりだったのだろう。それについても、また機会があれば彼等に問い質してみたいものだ」
以上のような三人の会話は、公式の記録には一切残されてはいませんが……ともあれ、このようにして、〈ゆりかご事件〉は終了したのでした。
また、10月も中旬になってから、はやては改めてナカジマ家を訪れ、師匠のゲンヤと二人きりで次のような会話をしました。
序盤の内容は「はやて個人の進路相談」です。
【以下、10行ほどの会話文は、内容的にはStrikerSのコミックス第2巻からの抜粋です。ただし、「丸写し」は禁じ手なので、多少は省略と変更をさせていただきました。】
「今さら何をグダグダ言ってるんだよ。機動六課の解散後には、お前を引き取りたいって要望が、俺んところにまで来てるんだぜ。選り取り見取りだ。どこでも、好きなところを選べば良いじゃねえか」
「それなんですが……当分の間、部隊の指揮とかは、辞退しようかと思うてます」
「……おいおい。いってえ何が不満だよ?」
「いや。不満やなくて、部隊長としての失態とか力不足とか……。自分なりに落ち込んでもいるんですが、部隊指揮の夢はやっぱり捨てられません
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