【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第6節】はやて、クロノやゲンヤとの会話。
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もって不思議だよ」
【クロノたちもこの時点では、まだ〈三脳髄〉の「存在」それ自体を知らなかったので、こういう感想になってしまうのです。】
ロッサ「もしかすると、戦闘機人を使って、例の〈アインヘリヤル〉をあらかじめ破壊しておいたのも、そのためだったのかな?」
クロノ「つまり、地上からの対空砲火でも落とせるほどのヒドい状態だった、ということか?」
ヴェロッサは、ごく控えめにうなずいて見せました。
言われてみれば、確かに、あのタイミングでわざわざ〈アインヘリヤル〉を破壊しなければならなかった理由など、他にあまり考えられません。
はやて「私にはむしろ、あれだけやらかした人間が、何故死刑にならへんのか、そっちの方が不思議やけどな」
クロノ「管理外世界の出身者としては、それも、もっともな意見なんだろうが、管理世界では、管理局の方針により、死刑は一律で禁止になっている。新暦51年の一連のテロ事件ですら、犯人たちはみな、それぞれに無人世界の衛星軌道拘置所へ放り込まれただけだ」
ロッサ「ガラス張りで真っ白な無音の密室に閉じ込められて、結果としては、大半が途中で発狂か衰弱死さ。『心が折れてすべてを白状するまで、何年でも何十年でも、ただじっと待つ』というのが管理局の基本的なやり方だね」
はやて(それはそれで、また随分とエグい発想やなあ……。)
はやて「ところで……幸いにも、今回の事件は、大体ミッドの中だけで収まった感じやけど……今、ミッド以外の世界では、どんな感じなんや?」
ロッサ「確かに、〈JS事件〉の影響は『ほぼ皆無』と言って良い状況だね。……クロノが担当していた案件も、もうケリはついたんだろう?(確認の口調で)」
クロノ「ああ。先々月には〈闇の賢者たち〉も完全に壊滅したよ。ところが、今度はその代わりに、その犯罪結社と連携していた〈永遠の夜明け〉とかいう組織に絡まれてしまったらしくてね。(溜め息)」
はやて「犯罪組織同士で連携するなんてこと、あるんやねえ?」
クロノ「二つの組織の共通点は、薬物やテクノロジーによって人類を『強制進化』させることだ。その理念によって、両者は連携していたらしい」
ロッサ「さらに、よく似た理念を持った組織としては、〈竜人教団〉というのもあるよ。こちらは、かつて〈辺境領域〉の南部に展開していた〈邪竜の巫女〉とも連携していた組織で、ともに〈アルハザードの民〉は『竜人』だったと信じて、今もそうした『人類以上の存在』を遺伝子工学で人工的に創り出そうとしているんだそうだ」
はやて「ちょっと待ってや。私は、〈アルハザードの民〉は『巨人』やった、という話を聞いたことがあるんやけど?」
ロッサ「まあ、どちらの説も『単なる憶測』の域を出ないね。ただ、
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