暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第4節】元老レオーネとの、極秘の会話。
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
《それは……「三脳髄」に消された、という意味か?》
《物証は無いが、その可能性も否定できない。我々も「在任中が勝負」だと思っておいた方が良いだろう。》
《そう言えば、最近、ゼブレニオさんの話を聞かないんだけど……もしかして、彼も?》
《いや。確かに、彼は昨年、唐突に死亡したが、あの件に「三脳髄」が関与しておったのかどうかは、今のところ全く解っておらぬ。》
《あの件と言うのは、具体的には、どういう件だったのかしら?》
《第一種の特秘事項だが、君たちも名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。アレクトロ社が唐突に「解散命令」を受ける原因となった、「特殊大型駆動炉の暴走事故」だよ。どうやら、彼は旧総督家の当主グロッセウス卿と組んで、この駆動炉開発のスポンサーになっておったらしい。》

《そう言えば、ああ見えて、相当な大富豪だったわね。》
《うむ。それで、当日も視察に来て、その事故に巻き込まれ、グロッセウス卿ともども酸欠で死亡したのだそうだ。享年は、ともに70歳だったと言う。》
 さしものラルゴ・キールも、その同じ事故でアリシア・テスタロッサ(当時、5歳)も死亡していたことまでは把握できていなかったようです。
《グロッセウス卿も、決して悪辣(あくらつ)というほどの人物ではなかったのだが……。酸欠とは、また、ひどい死に方をしたものだ。》
 レオーネは個人的にグロッセウス卿とは面識があったため、いささか悲しげな思念(こえ)でそう述懐しました。

《そんな訳で、私も退官したら無事で済むかどうかは解らない。今年で57歳だから、普通に考えれば、あと13年か……。》
 管理局の定年は一般に70歳です。職種によっては、本人の意思で最大75歳まで延長することも可能でしたが、「慣例として」総代にはそうした延長が全く認められていませんでした。
()いては(こと)()(そん)じる、とは言うものの、あまり悠長に構えている訳にもいかん、ということだな?》
《解ったわ。何か適当な理由をつけて、私たちはこれからも、定期的に三人で会って話をするようにしましょう。》
 敵を欺くために、食事を取りながら「声に出して」休み休み続けていた雑談も、そろそろネタが尽きそうです。
 そこで、三人は最初の「念話による会談」を終えたのでした。


 しかし、実際には、その後も三人の計画は遅々として進みませんでした。
 どういう訳か、新暦40年代に入ってからは、三脳髄の方からラルゴ総代に「何らかの指示」が直接に来ることなど全く無くなってしまったのです。向こうからの接触が何も無いのでは、こちらから「(さぐ)り」を入れようにも限度というものがありました。
 実を言うと、「三脳髄」は新暦42年に、人造生命体〈アンリミテッド・デザイア〉の製造にとうとう成功していたため
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ