【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第3節】ゆりかご事件におけるクロノ提督の動向。
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の「次元世界大戦」では、〈ゆりかご〉によって「消し去られた都」など、実際に幾つもあったのですから。
そうなれば、人的被害は少なく見積もっても一千万人以上。経済的な損失に至っては莫大すぎてもう概算すらできません。地面そのものが無くなってしまうのですから、復興も当然に不可能で、ミッドチルダは「遷都」を余儀なくされていたことでしょう。
もしも〈ゆりかご〉が「二つの月」の魔力を利用できる高度にまで達していたら、本当にそうなっていたかも知れないのです。
もっとも、あの時点で〈ゆりかご〉の主砲が本当に使える状態だったのかどうかは、今となってはもう(スカリエッティたちが口を割らない限り)確認の取りようが無いのですが……それでも、『ゆりかごを撃墜する』という判断それ自体が間違っていたなどとは、誰にも思えません。
クロノ・ハラオウン提督は、この一件で「英雄」のように祭り上げられる結果となりましたが、その陰で、リゼル・ラッカード提督にはひっそりと降格および謹慎の処分が下されました。
それは、実際には、あらかじめ「三年して熱が冷めたら、提督に復帰すること」を約束された「形だけの処分」だったのですが、その事実は、一般にはまだ内緒の話です。
こうして、〈ゆりかご事件〉は一応の終結を見ました。
スカリエッティの戦闘機人たちのうち、おとなしく投降した七人は、ルーテシアやアギトとともに、そのまま内海の海上隔離施設へと移送されます。
その一方で、ジェイル・スカリエッティと残る四人の戦闘機人らは、それぞれバラバラに各無人世界の衛星軌道拘置所へと収監されたのでした。
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