【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第3節】ゆりかご事件におけるクロノ提督の動向。
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ね)に搭載して、連合の切り札だった〈機械化艦隊〉を一方的に殲滅したのだと言う」
「ラルゴって……〈三元老〉のラルゴ・キール名誉元帥か?!」
「ああ、当時は本当にスゴい人だったらしいね。……だが、今では、なのはたちが7年前に初めてお茶会に誘われた時に比べると、少し痴呆が来ているらしい。
内緒の話になるけど、はやては昨年、『巧みに軽度のボケを演じて周囲の目を欺いとるのか、それとも、ホンマにボケが始まっとるのかは、判断が難しいところや』などと言っていたよ。その後、ヴィータも護衛任務をこなした際には、『ありゃ、ただの老人会だ』と溜め息まじりに漏らしていたと聞く」
「おいおい。いくら形式上の話とは言え、彼等は仮にも管理局のトップだぞ。それが本当にボケている、というのは、さすがに勘弁してほしいな」
(だが、もし演じているのだとすれば、一体何のために? 組織の頂点に立つ者が、一体誰の目を欺く必要があると言うのだ?)
そんなクロノの疑問を他所に、ユーノはまた話を元に戻しました。
「だから、〈アルカンシェル〉は、『新暦の時代になってから新たに造られた』と考えるのが妥当なんだが、その当時は、〈ゆりかご〉に直接に接触することなど誰にもできなかった『はず』だ。
だとすれば、古代ベルカ時代の文献に何か設計図のようなモノが残されていたのか。それとも、コアの部分は最初からどこかに保管されていて、ただ単にそれを組み立てただけだったのか……」
後半は、思わず自問するような口調になります。
「もしそうだったとしても、その開発者は充分に『天才』の名に値するな。……ところで、その『謎の天才』というのは、実際には、どんな人物だったんだ?」
「それが、さっぱりでね。名前も経歴も、性別すらも解らない。そして、『その人物のデータを、誰が何故どうやって、これほど完璧なまでに抹消したのか』も、よく解らないんだ」
「それは、また何と言うか……妙にキナ臭い話だな」
クロノの反応に、ユーノはひとつ大きくうなずきながらも、また話を〈アルカンシェル〉に戻しました。
「それと、伝承によれば、〈ゆりかご〉の主砲は、全く文字どおりの意味で『無敵』だったのだと言う。だが、誰が造ったモノであれ、もし〈アルカンシェル〉が本当に〈ゆりかご〉の主砲の劣化コピーでしかないのだとしたら、そもそも〈ゆりかご〉に対してだけは効かないかも知れない。『自分の武器が、自分に向けて使われた時の対策』をあらかじめ用意しておくことは、戦術の基本だからね」
【公式の設定では、アルカンシェルは、「空間を歪曲させながら反応消滅を起こさせる魔導砲」ということになっているのですが、個人的には「反応消滅」という概念がどうにもピンと来なかったので、この作品では『
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