【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第2節】JS事件と機動六課にまつわる裏話。(後編)
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
話で」メッセージが届きました。
《後方支援の戦闘機人は、こちらで排除する。お前は目の前の戦いに集中しろ。》
確かに、六年前に兄の墓の前で聞いた「あの」思念です。
何者なのかは、今はまだ解りませんでしたが、ティアナはその思念に励まされて、粘り強くその戦いを続けました。
そして、「謎の人物」が後方支援のオットーを排除してくれたおかげで、また、ヴァイスの援護射撃にも助けられて、ティアナは残る三人に辛くも勝利します。
しかし、その一方で、ついにあの〈ゆりかご〉が起動してしまったのでした。
ちょうどその頃、フェイトとシャッハとヴェロッサは、ゲランダン地方にある「スカリエッティのアジト」に突入していました。
スカリエッティたちは、すでにこのアジト全体を〈ゆりかご〉の内部に転送すべく準備を進めていたため、周辺の警備はかなり手薄になっています。裏を返せば、手持ちの「少数精鋭の戦力」に相当な自信があるのでしょう。
それでも、フェイトは激闘の末に、単騎でセッテとトーレを打ち倒し、さらにはスカリエッティ自身をも捕縛しました。
シャッハもセインを捕らえ、ヴェロッサもウーノを捕らえて情報を引き出します。
そして、一行はアジトの転送を阻止し、そのアジトの奥で「修理中」のチンクや「昏睡中」のメガーヌたちの身柄をも確保したのでした。
一方、シグナムは騎士ゼストとアギトを追って、ミッド地上本部の指令室へと突入しましたが、そこでは、レジアス・ゲイズ中将が「局員に変装したドゥーエ」に殺害され、そのドゥーエもまたゼストによって斃されていました。
ゼストは元々、死ぬべき戦場で死に損なった武人です。自身の個人的な目的が達成された今、彼にはもう「あえて生き永らえるべき理由」など何もありませんでした。
ゼストは、シグナムにルーテシアとアギトのことを頼むと、『もはや思い残す事柄も無い』とばかりに、そのままシグナムと戦い、討ち取られます。
シグナムにしてみれば、これは『斃した』というよりも、むしろ『介錯、仕った』といったところでしょう。
また、その頃、なのはとヴィータは、はやてとの合流を待たずに〈ゆりかご〉の内部へと突入していました。
ヴィータは単騎で〈ゆりかご〉の中央機関区に突入し、巨大な「メイン駆動炉」の破壊に挑みましたが、何故か機関区内部の自動防衛システムは作動していませんでした。おそらくは、遠い昔に聖王オリヴィエに破壊されたまま修復されていないのでしょう。
駆動炉の本体はさすがに堅固でしたが、それでも、ヴィータはすべての魔力を一気に使い切るほどの「渾身の一撃」で、かろうじてその
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ