【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第1節】JS事件と機動六課にまつわる裏話。(前編)
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ッハは、カリムの友人、ヴェロッサの教育係、さらには二人の護衛という「一人三役」を黙々とこなしてゆくことになります。
【カリム・グラシアの年齢については、公式には特に設定が無いようですが、義理の弟であるヴェロッサがクロノの旧友であるところから考えて、この作品では、『クロノとヴェロッサは同い年で、カリムとシャッハは彼等よりも四歳年上である』という設定にしてみました。】
そして、新暦63年。カリムが16歳の年に、彼女の運命は一気に急転しました。
まず、春には、養父バルベリオが前任者の急逝により、他の有力騎士たちからの推挙を受けて、48歳の若さで「騎士団総長」に就任します。
そして、カリム自身も、夏には唐突に古代ベルカ式魔法の希少技能「プロフェーティン・シュリフテン」を発現させました。
さらには、その後を追うかのように、ヴェロッサもわずか12歳にして希少技能を発現させます。
バルベリオは、子供たちの希少技能を一般には秘密にするとともに、その秋には急ぎ、シスター・シャッハを正式に「修道騎士」に叙任し、彼女には今まで以上に二人の護衛を頼むことになりました。
なお、「プロフェーティン・シュリフテン」は、月の魔力を利用した特殊な魔法です。
【より正確に言うと、利用するのは「月から逆流して来る魔力素」なのですが、その件に関しては、詳しくは「背景設定5」を御参照ください。】
惑星ベルカには月が一個しかありませんでしたが、その代わり、その月の魔力は相当に強いものでした。そのため、こうした〈月の魔法〉も「古代の」ベルカ世界では満月の夜に、ほぼ毎月のように使うことができたのです。
しかし、惑星ミッドチルダには月が二個あり、しかも、どちらも「古代の」ベルカの月ほど大量の魔力素は保有していません。そのため、ミッドでは、この種類の魔法は「二つの月の魔力が上手く重なった時」にしか使えないのです。
(具体的には、「おおよそ年に一回」といったところでしょうか。)
当初は、カリム自身もこの希少技能に一方的に振り回されていたのですが、新暦66年には、ようやくそれを意識的に使えるようになり、その技能によって、その秋には19歳で正式に「騎士」に叙任されました。
また、カリムは翌67年の9月に(両脚が完治したばかりの)はやてと初めて会って話をしましたが、その席で、義弟ヴェロッサからは「親しい友人」として名前をよく聞いていた人物が、同時に、はやてにとっても「頼りになる兄貴分」であることを知ると、自分もその人物「クロノ・ハラオウン」に会ってみたくなりました。
彼もまた、51年の「一連のテロ事件」の被害者であると知ると、
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ