【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第2章】StrikerSの補完、および、後日譚。
【第1節】JS事件と機動六課にまつわる裏話。(前編)
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(以下の十数行は、前書きの続きです。)
5.また、(本当に個人的な意見で恐縮ですが)無印とA’sを観て「熱烈なファン」となった者にとって、「リリカルなのはシリーズ」の「本質」とは、あくまでも「理不尽な運命によって不幸な境遇に陥っている少女が、救済される物語」なのだと思います。
さらに言えば、『その「理不尽な運命」を体現したキャラクターが、最後に物語の舞台から退場することによって、その「救済」が悲劇的に演出される』というスタイルの物語です。
だからこそ、プレシアは逮捕されずに、虚数空間へと消えて行ったのであり、アインスも(彼女もまた、本質的には「被害者」であったにもかかわらず)最後はああして消えて行ったのです。
そうした観点から見ると、StrikerSは、残念ながら「やや中途半端な内容」になってしまったと言わざるを得ません。
まず、「救済すべき対象」の数が多すぎます。そして、「退場すべきキャラクター」が正しく退場していません。
それこそが、StrikerSという作品の「最大の問題点」だったのではないでしょうか。
要するに、私の個人的な感想としては、StrikerSはまだ「きちんと完結」していないのです。
(まあ、『だからこそ、続編の着想を得ることができた』とも言えるのですが。)
そんな訳で、あらかじめ明言しておきますが、「第二部」は、内容的には「StrikerSの続編」となります。乞う、ご期待!(←笑)】
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さて、「ジェイル・スカリエッティ」は、そもそも「人間」ではありません。
「管理局の闇」そのものである〈三脳髄〉は、「本物の天才」であった稀有の人材を失った後、その人物に代わるほどの「優秀な手駒」が全く見つからなかったため、ついには自分たちの手で「人工の天才」を造り出すことにしたのです。
そうして、新暦42年になってようやく造り出された人造生命体〈アンリミテッド・デザイア〉こそが、ジェイル・スカリエッティの正体でした。
彼は〈三脳髄〉の思惑どおりに天才的な技術者に育ち、〈三脳髄〉も彼に期待して、記憶転写クローンや戦闘機人の作製、さらには、〈ゆりかご〉の諸性能の解明などといった困難な課題を次々と彼に課していきます。
ただし、記憶転写クローンの作製に関しては、かなり早い段階で予算が打ち切られ、別の計画に専念するように指示を受けたために、スカリエッティは〈プロジェクトF〉の完成をプレシア・テスタロッサたち三人の手に委ねることにしました。
とは言え、もちろん、スカリエッティがプレシアたちのすることに『全く手を出さなかった』という訳ではなかったのですが。(←重要)
〈三脳髄〉は、前々から「控
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