第八十五部第二章 日本大使館その五十
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「そうしてもらうわ」
「それならですね」
「不穏分子の排除にもなりますし」
「常にそうですが、サハラでは」
「オムダーマンにとってもいいですね」
「そう、だからね」
それが為にというのだ。
「亡命者を受け入れるわ」
「各国政府にも呼び掛けて」
「そうしてですね」
「来てもらいますね」
「雑草という名前の草はない」
カバリエは昭和帝が言われた言葉も出した、どの草にもそれぞれ名前があり働きがあるので雑草なぞないという意味で言われた言葉だ。
「そう言うわね」
「はい、確かに」
「その通りですね」
「誰もが才能があり」
「出来ることがありますね」
「無能な働き者といっても」
それでもというのだ。
「向いている場所にいればね」
「有能な働き者となる」
「だからですね」
「人は一人でも多く欲しい」
「それが連合ですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「亡命者もよ」
「受け入れていきますね」
「そして働いてもらいますね」
「そうしてもらいますね」
「一人でも多く来てもらって」
「そうしてもらうわ、だからね」
カバリエはさらに話した。
「受け入れるわ」
「左様ですね」
「そうれますね」
「我々としては」
「そうされますね」
「だからよ、受け入れるわ」
この度もというのだ。
「各国政府にも働きかけて」
「来たい人には来てもらって」
「そのうえで、ですね」
「働いてもらいますね」
「その様にしますね」
「そうしてもらうわ、ただ思うことは」
それはというとだ、カバリエはさらに話した。
「サイコパス等重度の人格障碍者だと」
「どうにもならないですね」
「例えある分野でどれだけ才能があっても」
「それでもですね」
「受け入れてはいけないですね」
「人間的に腐っていて悪事しか為せないなら」
それこそどれだけ優れた才能を持っていてもそちらを世や人を害する方向にしか使えない者はというのだ。
「もうね」
「無能な働き者ではないですから」
「だからですね」
「そうした人物は受け入れない」
「そうしますね」
「そうした輩はね、事前に分かれば」
その場合はというのだ。
「そうしていくわ」
「ではですね」
「それではですね」
「亡命者の受け入れの準備もですか」
「用意しておきますな」
「そうするわ、その時が来ればね」
こう言ってだった、カバリエはスタッフ達にそちらのことも話した。そうして打つべき手を打っていくその用意もするのだった。
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