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星河の覇皇
第八十五部第二章 日本大使館その四十七

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 サハラの情報を見たがこのことについてはこう言った。
「今はね」
「サハラのことはですね」
「二の次ですね」
「そうなりますね」
「ええ、情報は確認したから」
 だからだというのだ。
「これといってね」
「もう何もですね」
「されないですね」
「今は」
「戦争の決着がつけば」
 その時にというのだ。
「勝利した方には祝辞を送ってね」
「敗北した方には亡命を薦める」
「連合への」
「そうされますね」
「それだけよ、他にすることはね」
 これといってというのだ。
「ないわ」
「これまで通りですね」
「サハラについては」
「それでいいですね」
「ええ、サハラが攻めて来る訳でもなし」
 その可能性は全くないというのだ。
「それはです」
「左様ですね」
「それはですね」
「全くなく」
「それで、ですね」
「亡命してくれるなら」
 それならというのだ。
「それで受け入れてね」
「サハラ連合国家にですね」
「入ってもらいますね」
「それで終わりですね」
「これまで通りね、何もすることはないわ」
 まさにというのだ。
「それ以外のことは」
「ではサハラについては」
「オムダーマン優勢ですが」
「中央政府としてもですね」
「コメントもですね」
「出すことはないわ、オムダーマンにもティムールにも」
 どちらの国にもというのだ。
「別にいいわ、ただオムダーマン大使館は引っ越してすぐに戦争になったわね」
「アスランからバグダートまで」
「移動して落ち着いたと思えば」
「早速でしたね」
「戦争となりましたね」
「そうなったわね、これはね」
 どうかという顔になってだ、カバリエはさらに話した。
「難儀なことね」
「左様ですね」
「まさかそうなるとは」
「遷都してすぐに戦争に入るとは」
「オムダーマンも思い切ったことをしますね」
「流石はアッディーン大統領と言うべきかしら」
 カバリエは考える顔になって周りにいるスタッフ達に述べた、そこにはオムダーマン軍がティムール軍の第二次防衛ラインを突破したことが書かれている報告書があった。
「動くべきと思ったらね」
「即座に動かれる」
「一切躊躇されず」
「そうした方ですね」
「止まることなくね、しかもその判断はね」
 迅速なそれはというのだ。
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