第162話
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
に向かわせる際に彼女もそれなりの力を消費すると想定して、その”力の消費”に帰りの分も残っているかどうかを確認の為にレーヴェはあんな質問をしたんだと思う。」
「……確かに幾ら”至宝”の力とはいえ、並行世界に移動させるのだからそれなりの力は消費するでしょうね。」
「そうね……そしてその力の回復の為に長期間私達が向こうの世界に留まる事は向こうの世界にとってもそうだけど、私達にとってもあまりよくない事だろうし……」
レーヴェの確認に対して疑問を抱いたエステルにヨシュアが説明し、目を細めて呟いたセリーヌの推測に頷いたエマは真剣な表情で呟いた。
「その点に関しては大丈夫。……だけど、セリーヌのいう通り並行世界の移動には”力”を結構使うから向こうの世界に行けば、貴方達の帰りの為以外で私を頼る事はできないよ。」
「つまりは俺達の世界のクロスベルで今起こっている戦闘にあんたの力による何らかの助力は期待できないって事か。」
「問題ない。俺達を元の世界に帰してくれるだけで十分だ。」
「そうだね〜。それにボク達と一緒に来るこっちの世界の人達の戦力だけでも正直”戦力過剰”と言ってもおかしくないくら戦力が充実しているから、大丈夫だと思うよ〜。」
”零の至宝”キーアの説明を聞いて疲れた表情で溜息を吐いた”クロウ”に”リィン”が静かな表情で指摘し、”ミリアム”は呑気そうな様子でリィン達を見回した。
「基本的にそちらにとっては”部外者”である俺達の方から積極的にそちらの世界での出来事に関わらない方針なんだが………それはともかく、そろそろ出発しましょう、レン皇女殿下。」
「ええ。――――――レボリューション、離陸開始。なお、ヘイムダルから出た後はステルスモードを起動させない。」
「イエス・マム!!」
困った表情で”ミリアム”に指摘したリィンは気を取り直してレンに声をかけ、声をかけられたレンはブリッジにいるメンフィル帝国の軍人達に離陸の指示を出した。
そしてレボリューションはヘイムダルの空港から離陸してヘイムダルから離れるとステルスモードを起動させ、更に”零の至宝”キーアの力によって開いた並行世界に移動する為の異空間の大穴へと突入し、並行世界である”リィン”達の世界へと移動した――――――
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ