第162話
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氷の乙女”殿をも惹きつけるとはさすが弟弟子かな。」
「敵味方関係なく人を惹きつける――――――まさに”大英雄の器”でござるな。」
一方その様子を見守っていたエステルはジト目で呟き、エステルの言葉を聞いたロイドは疲れた表情で、ヨシュアは呆れた表情でそれぞれエステルに指摘し、シズナは呑気な様子でリィン達の状況を面白がり、クロガネは静かな口調で今のリィンを現す言葉を口にし
「うふふ、デュバリィもうかうかしていられないわね♪」
「うむ。しかも”氷の乙女”にとってシュバルツァーはかつて忠誠を誓った主の息子でもあるのだから、忠誠心も合わさればかなりの強敵になるだろうな。」
「ちょっ、何でそこで私まで槍玉にあげるんですの!?」
エンネアはからかいの表情でデュバリィに声をかけ、エンネアの言葉に頷いたアイネスはクレアを見つめながら推測し、エンネアにからかわれたデュバリィは驚いた後ジト目になって反論した。
「ア、アハハ……えっと、話を戻しますけどジョルジュ先輩まで同行される理由はもしかして、トールズの技術方面での協力者としてですか?」
「ああ。本当なら僕よりもリベールに帰国したティータ君の方がこの場にいるのが相応しいと思うのだけどね。」
「全く持ってその通りだね。あの可憐なティータ君とジョルジュを比べれば、まさに月とスッポンだよ。」
「もう、アンちゃんったら………ジョルジュ君もクロウ君やリィン君達のように、例えどんな理由があってトールズから離れたとしても、”トールズの絆”は切れないのだから、そんな寂しい事を言ったらダメだよ!」
混沌とした状況になりかけている事に苦笑したセレーネはジョルジュに視線を向けて訊ね、セレーネの疑問に答えたジョルジュは苦笑し、ジョルジュの言葉に頷いたアンゼリカに呆れた表情で溜息を吐いたトワは真剣な表情でジョルジュに注意し
「ああ……勿論それもわかっているよ、トワ。」
トワに注意されたジョルジュは静かな表情で頷いた。
「さて、話は纏まったようですし、そろそろ行きましょう。」
「え、ええ。………その、出発する前にもう一度確認しておきたいのですけど、本当にエイドス様達まで同行する事にされてよかったのですか?」
エイドスに声をかけられたリィンは頷いた後少しの間黙り、エイドスに遠慮気味で訊ねた。
「?どういう意味でしょうか?」
「今までエイドス様達がそれぞれの時代に帰還されなかったのは、並行世界の俺達同様時空間が乱れていた事と聞いています。そしてその時空間の乱れが正常に戻った事で並行世界の俺達を帰還させられるのですから、エイドス様達もわざわざ並行世界で巻き込まれるかもしれない戦いに巻き込まれる前にそれぞれの時代に帰還された方がいいのでは…
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