第162話
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
〜。リィンもクロウにだけは言われたくないだろうね〜。」
肩をすくめて指摘したクロウの言葉を聞いたエリオットは苦笑し、ミリアムは口元に笑みを浮かべて指摘した。
「ぐっ……そこで昔の話を掘り返さなくてもいいじゃねぇか!?」
「アハハ……それとリィンさん。私達がこうしてこの場にいるのは”アルノール王家並びにエレボニア政府から正式に出された特別実習の依頼”でもあるんです。」
エリオットとミリアムの指摘にクロウが突っ込むとその様子を苦笑しながら見守っていたエマが説明を続けた。
「え………”王家と政府から正式に出された特別実習の依頼”、ですか?それは一体……」
「それは勿論、並行世界のリィン君達を送り返す為に同行するエレボニアの重要人物――――――”エレボニア総督”であるリィン君自身と皇太子殿下、そしてミュゼ君の護衛さ。」
「リィンさんとセドリック、ミルディーヌの……!?というか今更だけどどうしてセドリックまで、同行する事に………」
セレーネの疑問に答えたアンゼリカの答えを聞いて驚きの表情で声を上げたアルフィンは困惑の表情でセドリックに視線を向け
「僕も”紅き翼”の一員としてZ組の皆さんの力になりたいという事もあるけど………並行世界の僕は並行世界のリィンさん達に相当な迷惑をかけたという話だから、”並行世界の僕の代わりの償い”としても並行世界のリィンさん達の力になりたいと思って同行を決めたんだ。」
「……勿体無いお言葉です、皇太子殿下。」
「アハハ、ルーファス達と比べたら皇太子殿下はそんなに大した事はしていないし、そもそも皇太子殿下はボク達の世界の皇太子殿下じゃないんだからあんまり気にする必要はないと思うよ〜。」
「クク、今の皇太子殿下の言葉を俺達の世界の皇太子殿下が聞いたらどんな反応をするんだろうな?」
セドリックの説明を聞いた”リィン”は謙遜した様子で答え、”ミリアム”は無邪気に笑い、”クロウ”は口元に笑みを浮かべて呟いた。
「……なるほど。王太子殿下の同行の理由を考えれば王太子殿下御付の護衛のクルトさんは当然として、王太子殿下同様”紅き翼”の一員であったアッシュさんも今回の件に同行している訳ですか。」
「ハッ、”子供達”の二人と比べたら俺がここにいる理由は筋が通っているだろうが。」
「おい、アッシュ……何もそこでわざわざ少佐達を槍玉に挙げる必要はないだろうが……」
アルティナは静かな表情で呟いた後アッシュに視線を向け、視線を向けられたアッシュが不敵な笑みを浮かべて答えるとクルトが真剣な表情でアッシュに注意した。
「クレアさんとレクターさんまで同行している事には本当に驚きましたけど……やはりお二人とも王太子殿下とミュゼの護衛の為ですか?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ