第七十七話 おみちの本その二十八
[8]前話 [2]次話
「本当に道標で丸暗記してもですね」
「大事なのは何度も言うけれどね」
「実践ですね」
「そこは覚えておいてね」
「わかりました」
私の言葉に頷いてくれました。
「そうしていきます」
「そこは絶対よ」
少し強く言いました。
「ひのきしんにしてもね」
「お掃除でもですね」
「そう、例えばテレビの画面に埃が付いていたらね」
それならです。
「雑巾で拭いてもね」
「いいんですね」
「ゴミを拾ってもいいし」
「何でもあるんですね」
「身近の些細なものをさせてもらうだけで」
まさにそれだけで、です。
「ひのきしんでね」
「おみちの実践ですね」
「そうなのよ」
「本当に身近にあるものなんですね」
「実践しようと思ったら」
もうその時点で、です。
「そこにあるから」
「それをすればいいんですね」
「難しく考えることはないの」
おみちにそれはないです、もう考えるよりも動く方がいい位じゃないかしらというのが私の今の考えです。
「おみちはね」
「教えること自体は難しくないんですね」
「おみちの本なんかわかりやすいでしょ」
「はい、どうしたらいいのかちゃんと書いてますね」
「何かよく宗教って難しいと思われるけれど」
そうしたこともよく言われてきました。
「けれどね」
「その実はですね」
「おみちはね」
少なくともです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ