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夢幻水滸伝
第三百二十二話 二人の星の者その四

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「その通りです」
「そう考えてたか」
「詳しいことは会談の時にお話させて頂きますが」
 それでもというのだ。
「そやけどここでもです」
「話すか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「この通り」
「事前にか」
「私の方針は決まってますので」
「わいの仲間になってか」
「共に世界を救うことが。起きた世界でもよくお話して」
 そしてというのだ。
「知っていますし」
「わいのことをやな」
「もっと言えばトウェイン君も」
「ああ、自分のこと知ってるわ」
 トウェインも笑って応えた。
「よお話してるさかいな」
「起きた世界で」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「ご存知ですね」
「ああ、そのこともあってな」
「私とならですね」
「一緒にやっていけるってな」
 その様にというのだ。
「思ってや」
「会談をしようと思われましたね」
「自分が争いを好まんで真面目でな」
 そうした者でというのだ。
「公平で信頼出来る」
「そうした者だとご存知なので」
「ああ、それでや」
「そうですか、そこまで言って頂けるなら」
「わいとか」
「会談の時に正式に申し上げますが」
 それでもというのだ。
「今ここで、です」
「一緒にやってくことをか」
「約束します」
「そうか、ほな勢力圏をな」
「太平洋沿岸部の三州とハワイ州に」
「太平洋の諸島もな」
 そうした場所もというのだ。
「周りの浮島達もな」
「共に統治していきますね」
「そうしてくで、ええな」
「力を合わせてやっていきましょう」
 笑顔で応えてだった。
 ヘミングウェーは会談を前にしてトウェインと共に歩むことを彼に約束した、そのうえで二人で会談の場に入り。
 ヘミングウェーは今度はエリカを迎えに行った、そして彼女を連れて来て三人が揃ったところで円卓に座って会談となったが。
 エリカは開口一番だ、トウェインに言った。
「私はアラスカ州だけの器です」
「あの州を治めるだけでか」
「一人では手一杯です」
 冷静な顔で言うのだった、今はサングラスを外していて赤い目が露わになっているがそこから光線を発することはない。
「そうですさかい」
「勢力拡大はか」
「考えてへんです、というかアラスカ州は飛び地ですね」
 トウェインにアラスカ州のこの特色のことを話した。
「アメリカの中で」
「ああ、言うなら島みたいなもんや」
 トウェインもこう返した。
「同じく北米大陸にあってもな」
「カナダを挟んで」
「そうした州や」
「本土から見て島ですね」
「アラスカはな」
「そうです、そうですさかい」
 だからだとだ、エリカはさらに話した。
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