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夢幻水滸伝
第三百二十二話 二人の星の者その二

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 これからのことで話をしたいという使者を送ってだ、使者質の帰還を待ったが。
 使者質は彼の下に戻るとそれぞれ言って来た。
「是非お話されたいそうです」
「そう仰っていました」
「ヘミングウェー様は笑顔でした」
「エリカ様もでした」
「そうか、ほな三人で会談するか」
 それならとだ、トウェインも話を聞いて顔を綻ばせて言った。
「そうしよか」
「そうされますか」
「これから」
「そうするで、あの二人なら戦よりも話と思ったが」
 二人の性格ならというのだ。
「そうなったな、ほなな」
「これよりですね」
「そちらのお話をされますね」
「そうするか、それで場所はな」
 会談のそれの話もだ、トウェインはした。
「シアトルを提案するか」
「シアトルですか」
「ヘミングウェーの本拠地である」
「あちらですか」
「そや、あの街がわいがおるカルフォルニアとエリカちゃんのアラスカの中間にあってヘミングェーの本拠地であって」 
 そうした街でというのだ。
「良港でもある、そやからな」
「あの街においてですか」
「お話をすべきですか」
「この度はな、ほな後はその話をするか」
 二人と、とだ。こう言ってだった。
 今度はその話を進めた、すると。
「ヘミングウェー様は是非と言われています」
「シアトルでしましょうと」
「エリカ様も言われています」
「それならと」
「そうか、ほな決まりやな」
 トウェインは報告を聞いて顔を綻ばせて述べた。
「シアトルに行ってな」
「あの街においてですね」
「お二方とお話をされ」
「今後のことを決められますか」
「二人共出来たモンやし」
 こうもだ、トウェインは話した。
「仲間になってくれたら」
「大きいですね」
「左様ですね」
「太平洋側のアメリカの掌握にや」
 その領土に民に資源それに産業のというのだ。
「星のモンが三人になる」
「そう考えるとですね」
「非常に大きいですね」
「会談が成功すれば」
「そやから絶対にや」 
 何があってもというのだ。
「成功させるで」
「今回の会談は」
「そうしてですか」
「お二方を仲間に加えられますか」
「そうされますか」
「戦はしたくない」
 トウェインはこのことも話した。
「戦になるとな」
「多くの時間と労力を割いて準備を行い」
「人手と予算も必要です」
「しかも多くのものを破壊し」
「傷付く人も出て」
「戦死者さえも」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「やっぱりせんで済んだらな」
「それに越したことはないですね」
「やはり」
「それで済むなら」
「そやからな」
 だからだというのだ。
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