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夢幻水滸伝
第三百二十二話 二人の星の者その一

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                第三百二十二話  二人の星の者
 トウェインはオレゴン州の街や村に次々と使者を送り自分達の勢力に加わる様に言っていった、それによってだった。
 オレゴン州は忽ちのうちに彼の勢力圏に入った、州の全てを掌握すると。
 彼はすぐにだ、周りの者達に話した。
「ほな次はグァムとかサイパンとかな」
「太平洋の島々ですね」
「そういった島々にも使者を送り」
「降る様に言いますね」
「そうして勢力圏に入れてな」 
 自分達のそこにというのだ。
「そしてアッツ島もそうしてな」
「アラスカ州ですか」
「あの州にもですか」
「勢力を及ぼしますか」
「いや、あの州はエリカちゃんが掌握してる」
 彼女がというのだ。
「そやからな」
「エリカ様とですか」
「どうしていくか」
「そうなりますか」
「そや、それでオレゴンを完全に掌握してな」
 今度はこちらの話をした。
「ワシントンと境を接したな」
「あの州にも星の方がおられますね」
「ヘミングウェー様が」
「それが問題ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「二人とどうしてくかや」
「これからはですね」
「太平洋の諸島の掌握と共に」
「あの方々とどうしていくかですね」
「そや、ここはな」
 真剣に考える顔で言うのだった。
「下手したら戦にもなるわ」
「戦、ですか」
「星の方同士の」
「その可能性もありますか」
「ああ、ただ二人のことは知ってるし」
 どちらもとだ、トウェインは周りの自身の勢力圏の高官達に話した。その言葉は確かなものだった。
「よお話してるさかいな」
「だからですか」
「お話を通じてですか」
「仲間になれるのですね」
「その筈や、二人共頑固でもないし話もわかるし」 
 そうした者達でというのだ。
「別に自分が自分がっていう風でも野心家でもない」
「だからですか」
「特に争うことなくですか」
「ことを進められますか」
「そうした連中やからな、まずはな」 
 周りに考える顔で話した。
「使者を送ってな」
「お話をですか」
「それをされて」
「仲間になる様に勧める」
「そうされますか」
「そうするわ、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「三人になれたらな」
「よしですね」
「そうであるなら」
「お話で一緒になれれば」
「そやから今からな」
 使者を送りというのだ、ヘミングウェーとエリカに。
「話をしようかって提案するで」
「わかりました」
「ではそうしましょう」
「これより」
「是非な」 
 こう言って即座にだった。
 トウェインはグァム等太平洋の諸島に自分達の勢力に降る様使者を送りかつワシントン州のヘミングウェーとアラスカ州のエリカにはだった。
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