第一幕その五
[8]前話 [2]次話
「出られなくてね」
「代理でドロシーが出てね」
臆病ライオンもお話します。
「僕達も一緒なんだ」
「僕達も代表だよ」
腹ペコタイガーはこうお話しました。
「オズの国のね」
「それで今からあちらに行くんだ」
トトは今もドロシーの足下にいます。
「そうするんだ」
「僕は朝起きたら都の宮殿にいたんだ」
それでと言うボタンでした。
「それでドロシーに誘われて一緒に行くことになったんだ」
「ううん、会議なんだ」
そう聞いてです、神宝は唸る様に言いました。
「政治だね」
「そうだね」
カルロスも頷きます。
「完全にね」
「どんなお話をするかわからないけれど」
それでもと言うジョージでした。
「政治のことなのは間違いないね」
「それじゃあ私達はただ一緒に行かせてもらうだけね」
ナターシャはこう思いました。
「子供だから」
「子供は政治に関わらないしね」
恵梨香も言います。
「それじゃあね」
「あっ、皆も会議に参加してもらうわ」
ここでドロシーはこう言いました。
「それだけでもいいのよ」
「そうなんですか?」
「参加させてもらうだけでもいいんですか」
「それも子供なのに」
「私達もですか」
「政治の場にいていいんですか」
「私だって貴方達と変わらない年齢でしょ」
ドロシーはにこりと笑って答えました。
「オズの国にいても」
「そう言われますと」
「確かにそうですね」
「ドロシーさんも僕達と年齢変わらないですね」
「何歳か年上なだけですね」
「三歳か四歳位でしたね」
「オズマもでしょ」
オズの国家元首である彼女もというのです。
「オズの国は皆歳を取らなくて」
「ずっとですね」
「ドロシーさんもオズマ姫も子供のままですね」
「僕達と同じ」
「けれど政治に携わっておられますね」
「お姫様として」
「だからね」
それでというのです。
「皆もよ」
「そのことは気にしないで」
「それで、ですか」
「会議に参加していいんですね」
「政治の場に」
「僕達も」
「そうよ、それに政治のことを知ることもね」
このこともというのです。
「いい勉強よ」
「ほら、あれだよ」
ここで臆病ライオンが言ってきました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ