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夢幻水滸伝
第三百二十一話 北太平洋の中心その八

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「娘さんにも毒親やったな」
「自分の思い通りの駒にしようとしていたそうです」
「それで拾った犬もやな」
「その場で捨てろとか言って娘さんが泣くと」
「自分で撃ち殺したな」
「そうした輩です」
「そんな奴に何の慈悲がいるんや」
「他の命に慈悲を与えないのなら」
「しかも儲ける為に何人も殺した」
 殺人も犯してきたというのだ。
「平気でな」
「それならですね」
「もうな」
 それこそというのだ。
「情けなんぞ無用や」
「そうして処刑しますね」
「ああ、そうするわ」
「それでは」
「極悪人への容赦は無用や」
「それでは」
「娘さん、家族は関係ないが」
 それでもというのだ。
「社長はな」
「処刑ですね」
「幹部連中共々な」
「わかりました、では」
「そうするんや」
「その様に」
 市長もそれではと答えた。
「サインをお願いします」
「すぐするわ、当然魂も消すで」
 そのことも行うと言うのだった。
「極悪人の魂はな」
「消してですね」
「地獄に送ってな」
 ただ処刑するだけでなくというのだ。
「そっちでもや」
「報いを与えますね」
「どうせそうした連中は自分だけやからな」
 そうした輩についてだ、トウェインは話した。
「どの寺社にも行くこともないわ」
「寄付もしないですね」
「自分のお金はビタ一文出さん」
「他の人には」
「宗教関係だけやなくな、そして人助けもな」
 こうした行為もというのだ。
「せん」
「まさに自分だけですね」
「信仰心もないわ」
 自分しかない生粋のエゴイストにそんなものがある筈がないというのだ、この世界にもこうした輩が存在しているのだ。
「それで地獄とかもな」
「考えたこともないですね」
「死んでからのこともな」
「そうですね、ですが」
「地獄はある」
 この世界でははっきりとわかっていることだ、天国もそうだが神霊の存在がはっきりと認識されているから死後の世界そしてそれぞれの神霊達の世界の死後の世界のことも確認されていて死後のこともわかっているのだ。
「間違いなくな」
「だからですね」
「もうそんな連中の魂はや」
「この世から消し去り」
「どっかの神界の地獄に行ってもらってな」
 そうしてというのだ。
「そこでや」
「生まれ変わってこの世界に戻るまで」
「ずっとや」
「苦しませますね」
「そうする」
 まさにというのだ。
「身体だけやなくな」
「魂まで罰する」
「そうするで」
「そちらも怠らないですね」
「そや、そうしてくで」
 こう言って実際にだった。
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