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夢幻水滸伝
第三百二十一話 北太平洋の中心その七

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「それでは」
「ああ、市長さんにもな」
「やらせて頂きます」
 市長もこう答えた。
「これから」
「是非な」
「ほなな、それとな」
「それと?」
「この街の企業の社長で屑がおるな」
 トウェインは鋭い目になって答えた。
「悪事の限りを尽くしてあっという間にのし上がった」
「あの企業ですか」
「あの経営者の罪状は明らかや」
 怒った目で言うのだった。
「幹部連中もな」
「人を消耗品、道具扱いにして」
「碌なことしてへんな、冷血でな」
「まさに儲けだけ目指していますね」
「連中は全員逮捕したな」
「はい」
 市長は即座に答えた。
「既に」
「全員処刑や」 
 怒った目のままこの言葉を出した。
「今からわいがサインする」
「そうしてですね」
「そや、全員公開で両手両足をゆっくりと切っていってな」
 その様にしてというのだ。
「目も鼻も耳もや」
「くり抜き削いでいって」
「玉は蹴り潰すんや」
「激痛を与えますね」
「爪も剥いで髪の毛も皮ごと抜いてな」 
 そうもしてというのだ、トウェインは悪人達に対して一切慈悲を見せずそのうえで語るのであった。
「全財産は没収や、連中は命も粗末にしてた」
「それならですね」
「慈悲は無用や」
「そうして処刑しますね」
「歯も一本一本ひっこ抜いてな」
「激痛を与え続けますか」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「処刑するんや」
「わかりました、では」
「すぐにサインするわ」
 処刑のそれをというのだ。
「そやからな」
「即刻ですね」
「ゆっくりとや」
「激痛を与え処刑しますね」
「極悪人に何の容赦がいるんや」
 トウェインは一切理解出来ないという顔で言った。
「一体な」
「他人の命、権利を踏み躙るなら」
「そうされて当然やろ」
「それ故にですね」
「罪には報いや」
 トウェインはこうも言った。
「それでや」
「全員処刑ですね」
「オオカワウソの餌にでもしたろと思ったが」
 トウェインはこうも考えていたのだ、実際に。
「しかしな」
「それはですね」
「あそこまでの屑には足りん」
「より苦痛を与えるべきですね」
「あの社長これは犯罪やないが」 
 それでもというのだ。
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