第百二十三話 甘いものその十一
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「普通にね」
「染めてるのね」
「金髪とかね、ピンクの人だってね」
「いるのね」
「そうなのよ」
これがというのだ。
「声優さんもね」
「もう普通ね」
「若い女性声優さんなんか」
それこそというのだ。
「金髪もね」
「普通ね」
「ええ、染めるのは」
これはというのだ。
「もうね」
「咲ちゃんも何でもないって思ってるのね」
「今は黒髪が好きだからそのままだけれど」
「気が向いたら」
「ひょっとしたらね」
こう前置きして話した。
「染めるかもね」
「じゃあその時は言ってね」
愛は笑ってこう言葉を返した。
「染め方のコツ言うから」
「教えてくれるのね」
「ええ、それでね」
「染めたらいいのね」
「染めるにもね」
髪の毛をというのだ。
「コツが必要なのよ」
「そうなの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「その時はね」
「じゃあ言うわね」
「そうしてね」
「ええ、しかし黒髪も」
また自分のそれを触りつつ話した。
「気に入ってるし」
「いいのね」
「今はね」
「じゃあね」
愛もそれならと応えた。
「咲ちゃんがそれでいいなら」
「染めないで」
「そのままのね」
まさにというのだ。
「黒髪でもね」
「いいのね」
「自分がいいと思うなら」
それならというのだ。
「別にそのままでもね」
「いいのね」
「実際咲ちゃんの黒髪奇麗だし」
それ自体を見て言うのだった。
「だからね」
「このままでもいいのね」
「そう思うわ、枝毛なくてツヤもあって」
それでというのだ。
「天使の輪もあるし」
「黒髪が光って」
「黒髪だと目立つのよね」
天使の輪、黒髪が光を反射して出るその輪がというのだ。
「だからそれを出したいなら」
「黒髪のままね」
「そう、そのままでいても」
それでもというのだ。
「別にね」
「いいのね」
「そう思うわ」
「そうなのね」
「染めてもいいと思うけれど」
「黒髪のままでもなのね」
「咲ちゃんがそうしたいならね」
それならというのだ。
「あと彼氏さんの影響を受けてね」
「変えてもなのね」
「それでもね」
「いいのね」
「どっちでもね、まあファッションのことは自分でも勉強してもいいし」
「お姉ちゃんに聞いてもなのね」
「いいから」
どうしてもというのだ。
「何かあったらね」
「聞けばいいのね」
「そうしてね、それじゃあね」
「ええ、ファッションのことも」
「勉強してね」
「そうするわね」
近藤のことを想いつつ従姉に応えた、そうしてだった。
彼女と世の中のことをあれこれと話していった、そして話して得た知識を近藤とのことにも役立てようと思うのだった。
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