第百二十三話 甘いものその十
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「気にしないで」
「そうなの」
「別にね」
こう言うのだった。
「そうだから」
「じゃあいいけれどね」
「まあ兎に角お巡りさんはタトゥーなしで」
「まさに私達を護ってくれるね」
「それがよ」
タトゥーを入れないことがというのだ。
「やっぱりね」
「いいわよね」
「タトゥーはね」
愛はさらに言った。
「入れていいことってね」
「今お話してるけれど」
「滅茶苦茶痛いしね」
入れる時にというのだ。
「今言ってるけれど」
「その痛いことだけでも」
「何で入れるのか」
それがというのだ。
「本当にね」
「わからないわよね」
「ペーパータトゥーでいいしょ」
「そうよね、貼ってね」
それでというのだ。
「そのうえでね」
「飽きたら剥がしてね」
「それでいいわよね」
「私もそう思うわ」
愛は咲に言った。
「本当にね」
「実際に入れるよりもね」
「貼って」
そしてというのだ。
「お洒落にすればいいわね」
「そうよね」
二人で話した、そしてだった。
そうした話をしてだ、咲は心から思った。
「身体を傷付けるお洒落はちょっと、ね」
「いや、それ言うとピアスもね」
愛はこのアクセサリーの話で応えた。
「そうなるわよ」
「あっ、穴開けるから」
「そうよ、ただタトゥーは一生残るから」
「ピアスは穴も閉じるし」
「だからまだいいけれど」
それでもというのだ。
「タトゥーはね」
「そうじゃないから」
「そう、そこがね」
「また違うのね」
「一生残るものはよくないわよ」
そうしたお洒落はというのだ。
「好みなんてまた変わるし」
「そうよね」
「そのことも考えたらね」
「タトゥーはペーパーでいいわね」
「そうよ、それでね」
「私そっちは興味ないけれど」
咲はつくづくという口調で述べた。
「これからもね、普通のお洒落で」
「それでいって」
「髪の毛は染めるかも知れないけれど」
自分の髪の毛を触りつつ話した、自分でも奇麗な黒髪だと思っていてこれからもこのままでありたいと思っている。
「それでもね」
「髪の毛もね」
「戻せるわね」
「そうよ、だからね」
それでとだ、愛も答えた。
「そっちもね」
「別にいいわね」
「今時髪の毛染める位何でもないでしょ」
「昔は色々言われたのよね」
「ええ、けれどね」
愛はそれでもと答えた。
「今はね」
「何でもないわね」
「それこそ金髪でも銀髪でもね」
「今時よね。声優さんだって」
咲はこの職業の人達のことも思い出して話した。
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