第十二幕その九
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「ゴシップのお話多いよ」
「まあ何処でもあるけれどね」
「ゴシップはね」
オシツオサレツは二つの頭でお話しました。
「日本もで」
「イギリスはもう文化にまでなってるけれどね」
「しかしそのイギリスに生まれたのに」
ダブダブはある意味不思議といった感じでした。
「先生わかっていないわね」
「僕もゴシップは知っているよ」
先生は皆にお顔を向けて答えました。
「ちゃんとね」
「いや、知っていてもね」
「それでもね」
「先生は自分はって思ってるね」
「ゴシップのお話にはならないって」
「セクハラなんて絶対にしないよ」
先生はわかっていないままとんでもないというお顔になって言いました。
「パワハラモラハラもね」
「そうだね、先生は」
「そんなことする人じゃないわ」
「いつも温厚で公平で」
「立場とか悪用しないから」
「そんなことはしないよ」
「そうだよ、僕だって気を付けているし」
そんなことはしない様にです。
「ましてやね」
「そう、女性問題はね」
「起こさないね」
「女性にもいつも紳士で」
「小さい子にもそうで」
「その僕にゴシップは」
「だからこの人とはなくてもよ」
サラは今度は春琴さんの動画を観ながら言います、夏のお部屋の中で白いビキニ姿で笑顔で遊んでいる動画がスマートフォンにあります。
「他の人とね」
「誰にでもそうしたことがない様にね」
「気を付けてるのね」
「そうしているよ」
「そこは兄さんね、ただね」
「ただ?」
「兄さんこの人とお友達って言ったけれど」
先生をジト目で見て言うのでした。
「そこれで終わりね」
「そこで終わりっていうと」
「だからよ、恋人とかは」
「恋人?僕に?」
素っ頓狂な声での返事でした。
「そんな人はね」
「いないわね」
「僕のもてなさは自分でも言うけれど折り紙付きだからね」
「お友達の女性は多くても」
「恋愛なんてね」
それこそというお言葉でした。
「もう天地がひっくり返ってもだよ」
「ないのね」
「有り得ないよ」
心から笑って言うのでした。
「お空が割れてそこから怪獣が出てもね」
「そんなの出て欲しくないわよ」
「だからそんなことが起こってもね」
それでもというのです。
「僕にはね」
「ないのね」
「絶対にね」
それこそというのです。
「本当にね」
「そう思うから駄目なんだよね」
「いつも思ってるけれどね」
「それで言ってるけれど」
「先生はね」
「そうなんだよね」
皆も呆れ顔で言います。
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