第十二幕その八
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「アコーディオン奏でるよ」
「私はクラリネットだよ」
「私はバイオリンだよ」
モジャボロとムシノスケ教授もでした。
「これから三人で演奏して」
「音楽を楽しんでもらうよ」
「そうするからね」
「ええ、お願いね」
今丁度宮殿にいてそうするという三人にです、トロットは笑顔で応えました。
「今から」
「うん、じゃあ聴いてね」
「飲んで食べながら」
「そうしてくれ給え」
三人も応えてでした。
演奏をしました、その演奏も素晴らしいもので皆拍手を贈りました、その後はキャプテンがトロットを漫才をしましたが。
その漫才を見てです、ノーム王は言いました。
「コントとはまたな」
「うむ、違うな」
ドワーフ王も言いました。
「これは」
「漫才はな」
「コメディーとも違ってな」
「また面白いのう」
「そうであるな」
「じゃあ今度は私よ」
ベッツイがハンクと一緒に笑顔で出て来ました。
「これから中国の演舞するから」
「ベッツイ最近そっちに凝ってるんだ」
ハンクも言ってきました。
「それで今回はね」
「それを出すわね」
「そうか、ではな」
ノーム王はまた言いました。
「宜しく頼むぞ」
「ええ、それじゃあ舞台に行くわね」
こう言って実際にでした。
ベッツイは中国の楽器での演奏に合わせてそのうえで中国の服を着て見事な演舞を披露しました、漫才もこちらも拍手を受けて。
ノーム王はいよいよという感じで言いました。
「ではな」
「お主もか」
「芸を披露したくなった」
こうドワーフ王に言いました。
「どうもな」
「そうなったか」
「それでじゃ」
ドワーフ王にさらに言います。
「これよりであるが」
「出しものを披露するか」
「それで出すものはな」
それはといいますと。
「歌とな」
「踊りじゃな」
「それにする」
「やはりそうじゃな、ではわし等もな」
ドワーフ王はお供の人達も見て言いました。
「出しものをしよう」
「お主達もか」
「そうじゃ、ノームの歌とダンスの後はな」
「ドワーフの歌とダンスじゃな」
「それを披露しよう」
「そうか、しかし今思ったが」
ノーム王は考えるお顔で言ってきました。
「少しな」
「どうしたのじゃ」
「いや、歌とダンスを出す者が結構おるな」
「うむ、この度のパーティーではな」
「だからな」
それでというのです。
「他のものを披露するか」
「わし等はか」
「そうじゃな」
少し考えてです、ノーム王は言いました。
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