第百二話 自然環境もその四
[8]前話 [2]次話
「だからな」
「それじゃあね」
「ああ」
「世界的にある病気だけれど」
「一番酷いのはな」
感染者が多いのはというのだ。
「アフリカの南なんだよ」
「あの大陸のね」
「他にも色々な病気あるしな」
「アフリカは大変よね」
「疫病のことでもな」
「猛獣もいてだし」
「他にも色々あるけれどな」
アフリカはというのだ、多くの国で内戦や飢餓や暴政に苦しめられた歴史があるのだ。アフリカ諸国の二十世紀後半からの歴史を見ればわかることだ。
「アフリカは自然もな」
「過酷ね」
「猛獣や疫病も多くてな」
「暑かったりして」
「そうしたところと比べるとな」
そうすると、というのだ。
「日本は全体的にな」
「恵まれてるのね」
「過ごしやすい気候で猛獣も少なくて」
そうしてというのだ。
「疫病も少ないからな」
「いいのね」
「災害は多いけれどな」
越智はこのことは難しい顔で言った。
「残念だけれどな」
「地震とか台風とかね」
「けれど猛獣や疫病が少ないことはだよ」
「有り難いことね」
「毒持った生きものはいてもな」
学問的には有毒生物と呼ばれる。
「攻撃して来るので強い毒持つの少ないだろ」
「蝮とかハブ位ね」
毒があると言われてだ、富美子は毒蛇達を思い出した。
「いるけれど」
「別にコブラみたいに強くないよな」
「そうよね」
富美子もそれはと答えた。
「流石にね」
「アフリカだって毒蛇多いしな」
今さっき話したこの地域もというのだ。
「台湾とかオーストラリアも多いだろ」
「ああ、どっちの子も言ってたわ」
富美子は越智に言われて思い出した。
「台湾ッて毒蛇の数も種類も多くてオーストラリアも」
「多いな」
「もう蝮の比じゃない位毒の強い蛇もいて」
当然ハブよりもだ。
「凄く危険だって」
「台湾は疫病も多かったしな」
越智は台湾の話もした。
「ご先祖様も苦労したそうだな」
「あそこ戦争前まで日本だったしね」
日本が自国領として統治していた、それで様々なインフラを整え産業も興したのが後の台湾の発展に大きく貢献したのだ。
「疫病にもなのね」
「かなり苦労したらしいな」
「あそこも疫病多いのね」
「暑いし森も深いしな」
気候的には亜熱帯となる。
「山も多いこともあって」
「木が多くてそれだと」
「虫も多いだろ」
木の多い山に棲息してだ。
「その虫からな」
「マラリアとかね」
「起こるからな」
それでというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ