第八十五部第二章 日本大使館その三十五
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「お仕事を終わらせて」
「そうしてから飲むわね」
「そうする様にしています」
「真面目ね、内相は」
「飲みますと」
どうしてもというのだ。
「お仕事に支障が出ますので」
「だからなのね」
「その時はです」
「もうその日のお仕事はなのね」
「全部終わって」
そうしてというのだ。
「それからです」
「飲むのね」
「それが私のやり方です」
「そういうことね」
「飲むのならです」
それならというのだ。
「やはりです」
「全部終わって」
「お仕事に支障が出ない様にして」
「飲むのね」
「そうしています」
「今の様に」
「では会議の時も」
「はい、お茶を飲んでいます」
うんと甘くしたそれをだ。
「その様にしています」
「そういうことね」
「はい、ただです」
「ただというと」
「エウロパやロシアの映画では会議の場でもです」
「ああ、ウオッカが出たりね」
ロシアではこの時代でもだ。
「するわね」
「実際にロシアでは出ますね」
「会議の場でもね」
「そしてウォッカを飲みつつ会議をしますね」
「あの国はそうね」
「そしてエウロパでもですね」
「貴族や政府の高官の会議ではそうね」
実際にというのだ。
「出ているわね」
「普通にワインが出ますね」
「あれは現実だから」
「それで、ですね」
「そのまま再現されているわ」
「ロシアにしましても」
「連合でもそうした国はあるわ」
会議の時に酒が出る国がというのだ。
「その辺りは文化の違いね」
「言うならですね」
「ええ、本当にね」
そこはというのだ。
「その国それぞれで」
「お酒が出る国もありますね」
「連合の大抵の国では出ないけれどね」
連合ではロシア位だというのだ。
「エウロパではワインを飲んでそれを喉を潤してね」
「考えもですね」
「回る様にするのよ」
「お酒の力で」
「そうよ、考えの違いね。まあロシアは寒いから」
それ故にというのだ。
「さもありなんだけれど」
「エウロパについては」
「間違っているわね」
「会議の時も飲むものではないですね」
「ええ、会議をするなら」
「冷静な、酔っていない状態で」
「行うべきよ」
カバリエもこうした考えだった。
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