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夢幻水滸伝
第三百二十一話 北太平洋の中心その三

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「まさか実弾入った拳銃持ってて今人を撃ち殺して金取った奴と話し合いするか」
「そんな者がいれば愚か者ですね」
「そうとしか言えません」
「それもかなりの愚か者です」
「有り得ないまでの」
「そんなアホこそ真っ先に死ぬかいざとなったらその悪者の方につくわ」
 そうなるというのだ。
「何だかんだで騙されてな」
「そうなって破滅しますね」
「その愚かさ故に」
「そうなりますね」
「そんなことせんわ」
 絶対にとだ、トウェインは言い切った。
「わいはな、それでや」
「ハワイ州にですか」
「港を一つ掌握すれば」
「そこに艦隊と陸軍を派遣して」
「州全体に睨みを利かせますか」
「そうするわ、そやからまずはな」
 何と言ってもというのだ。
「ハワイはな」
「港ですね」
「街や村に使者を送ると共に」
「港を掌握しますね」
「そうされますね」
「そうしてくで」
 こう言って実際にだった。
 トウェインはオレゴン州に多くの使者を送って自分達の勢力に降る様に話していきハワイ州にもそうした。
 ハワイは真っ先にホノルルに使者を送ったが。
「あっちの市長がか」
「はい、トウェイン様とです」
「即座にお話されたいそうです」
「そう言われています」
 周りはロサンゼルスにいるトウェインに話した。
「あの辺りの部族の酋長も兼ねている御仁ですが」
「どうされますか」
「会われますか」
「すぐに行くわ」
 トウェインは躊躇することなく答えた。
「サンダーバードに乗って超音速で飛んでな」
「そうしてですか」
「ホノルルまで行かれ」
「そしてホノルル市長と会われますか」
「そうするわ、ほなあっちにはそう伝えてくれ」
 こう周りに話した。
「ええな」
「わかりました」
「では市長にその様に伝えます」
「そうします」
「ホノルルはハワイで一番大きな街で良港もある」
 トウェインはこのことを鋭い目になって述べた。
「そやからな」
「あの街を手に入れると大きいですね」
「最初からハワイ州掌握に大きく踏み出せますね」
「そうなりますね」
「ああ、ホノルルに軍を駐留させて」
 艦隊だけでなく陸軍それに空軍をというのだ。
「そしてや」
「州全体に軍事力を見せて」
「それで、ですね」
「我々の力を見せ」
「それと共にですね」
「州の統治の武力の柱にするで」
 こう言ってだった。
 トウェインは会談の準備を行わせその日時になるとだった。
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