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オズのカリフ王
第十二幕その五

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「魔法使いさんはか」
「そのエジソンさんともお話してね」
「発明したものにか」
「ご自身の発明したものもで」
 それでというのです。
「エジソンさんが発明したものにもね」
「魔法を加えてか」
「より凄いものにしているのよ」
「それはまた凄い」
「オズの国は魔法と科学が一つになる国だから」
 トトはこうも言いました。
「色々と不思議なものも生まれて」
「魔法使いさんもじゃな」
「そうしたものを生み出してくれるな」
「そうなんだ」 
 こうノーム王とドワーフ王にお話しました。
「あの人はね」
「まさに偉大な魔法使い」
「そう言うしかないのう」
「うん、僕もそう思うよ」
 トトもなのでした。
「本当にね」
「思えば魔法使いさんと出会えてよかったよ」
「そうだね」
 かかしと樵も言ってきました。
「僕達の最初の旅で出会って」
「エメラルドの都でね」
「それからオズの国に戻って来て」
「今じゃオズの国に欠かせない人の一人だよ」
「発明もしてくれて」
「素敵な魔法も披露してくれるしね」
「ははは、最近は仙術や陰陽道も学んでいてね」 
 魔法使いは笑って言ってきました。
「雲の上に乗ることも出来るよ」
「おお、それでは孫悟空さんと同じじゃな」
 ノーム王は魔法使いのお話を聞いて言いました。
「それは面白い」
「いや、仙人さんの仙術もね」
「よくてか」
「そしてな」
 それにというのです。
「陰陽道もな」
「日本のであるな」
「面白いよ、魔法にね」
 こちらに加えてというのです。
「科学、仙術に陰陽道」
「そうしたものを合わせるとか」
「もっと凄いものが出来るんだよ」
「そうであるな」
「あと錬金術もね」 
 こちらもというのです。
「素晴らしいしね」
「ああ、あちらもよいな」
 今度はドワーフ王が応えました。
「魔法や科学と似ている部分があってな」
「仙術ともね」
「そちらともか」
「仙術はお薬も作るからね」
 だからだとです、魔法使いはドワーフ王にお話しました。
「それでだよ」
「錬金術と似ている部分もあるか」
「錬金術ではなくて錬丹術といって」
 そうしてというのです。
「お薬を作るんだよ」
「仙術にはそんなものもあるか」
「外の世界では不老不死のお薬を作ることが目的だったんだ」
「けれどオズの国じゃ皆最初からなんだよね」
「そうそう」
 臆病ライオンと腹ペコタイガーが言ってきました。
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