第十二幕その五
[8]前話 [2]次話
「魔法使いさんはか」
「そのエジソンさんともお話してね」
「発明したものにか」
「ご自身の発明したものもで」
それでというのです。
「エジソンさんが発明したものにもね」
「魔法を加えてか」
「より凄いものにしているのよ」
「それはまた凄い」
「オズの国は魔法と科学が一つになる国だから」
トトはこうも言いました。
「色々と不思議なものも生まれて」
「魔法使いさんもじゃな」
「そうしたものを生み出してくれるな」
「そうなんだ」
こうノーム王とドワーフ王にお話しました。
「あの人はね」
「まさに偉大な魔法使い」
「そう言うしかないのう」
「うん、僕もそう思うよ」
トトもなのでした。
「本当にね」
「思えば魔法使いさんと出会えてよかったよ」
「そうだね」
かかしと樵も言ってきました。
「僕達の最初の旅で出会って」
「エメラルドの都でね」
「それからオズの国に戻って来て」
「今じゃオズの国に欠かせない人の一人だよ」
「発明もしてくれて」
「素敵な魔法も披露してくれるしね」
「ははは、最近は仙術や陰陽道も学んでいてね」
魔法使いは笑って言ってきました。
「雲の上に乗ることも出来るよ」
「おお、それでは孫悟空さんと同じじゃな」
ノーム王は魔法使いのお話を聞いて言いました。
「それは面白い」
「いや、仙人さんの仙術もね」
「よくてか」
「そしてな」
それにというのです。
「陰陽道もな」
「日本のであるな」
「面白いよ、魔法にね」
こちらに加えてというのです。
「科学、仙術に陰陽道」
「そうしたものを合わせるとか」
「もっと凄いものが出来るんだよ」
「そうであるな」
「あと錬金術もね」
こちらもというのです。
「素晴らしいしね」
「ああ、あちらもよいな」
今度はドワーフ王が応えました。
「魔法や科学と似ている部分があってな」
「仙術ともね」
「そちらともか」
「仙術はお薬も作るからね」
だからだとです、魔法使いはドワーフ王にお話しました。
「それでだよ」
「錬金術と似ている部分もあるか」
「錬金術ではなくて錬丹術といって」
そうしてというのです。
「お薬を作るんだよ」
「仙術にはそんなものもあるか」
「外の世界では不老不死のお薬を作ることが目的だったんだ」
「けれどオズの国じゃ皆最初からなんだよね」
「そうそう」
臆病ライオンと腹ペコタイガーが言ってきました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ