第161話
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あるから、そんな自分ならメンフィルもある程度の希望は聞いてくれると判断してもおかしくない。」
「いや、幾ら彼女でもそこまで厚かましい事はしないと思うんだが………」
重苦しくなっていた空気を変える為に話を変えたエリオットの話に続くようにラウラは静かな表情で呟き、クロウの推測にジト目で同意したフィーの話を聞いたマキアスは呆れた表情で指摘した。
「何にせよ、エレボニアに派遣されることになるメンフィルの大使がプリネ皇女になった事はエレボニアとしてはラッキーだよね〜。プリネ皇女は元々オリヴァルト皇子と親交はあったし、連合との戦争の時もZ組が黒の工房の本拠地を探す時も”剣帝”と”魔弓将”をみんなに加勢するように手配してくれるくらいにZ組にも友好的な人物だから万が一エレボニアに何らかの有事があった際に、メンフィル方面で協力してくれそうな有力な人物だし。」
「ミリアムちゃん……幾らなんでもその考えはプリネ皇女殿下に対して不敬ですよ……」
「それに”エレボニアに何らかの有事があった際”だなんて、縁起でもない事を言わないでよね。」
ミリアムが呟いた言葉を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいている中エマは疲れた表情で指摘し、アリサはジト目で指摘した後無意識に仲間達と共に空席――――――リィンとセレーネの席を黙って見つめた。
「……ねえ、ミリアム。セレーネ達の進路とか、アルティナ経由で聞いたりしていないの?」
「うん、聞いているよ〜。」
「ええっ!?」
「あ、あのなあ………既に知っているんだったら、何ですぐに僕達にも教えてくれないんだ!?」
「フン、そのガキの情報の小出しは今更だろうが。」
ある事が気になって訊ねたフィーの疑問に対していつもの調子で答えたミリアムの答えを聞いたエリオットは驚き、呆れた表情でミリアムに指摘するマキアスにユーシスが鼻を鳴らしてその指摘が無駄である事を口にした。
「アハハ、別にわざと黙っていた訳じゃないんだけどね〜。アーちゃんの話だとセレーネは来年メンフィルの本国で訓練兵として1年間軍事を学ぶそうだよ〜。」
「メンフィルの本国で訓練兵として軍事を学ぶという事は………」
「トールズに来る前のかつてのリィンや黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の連中の後輩になるって事か。………にしても、あのセレーネが軍事を学ぶだなんて意外過ぎる進路だな?」
ミリアムの説明を聞いたラウラは真剣な表情を浮かべ、静かな表情で呟いたクロウは意外そうな表情を浮かべた。
「何でも将来はリィンを秘書として軍事・政治の両方の方面で支えられるように、まずメンフィルの本国で軍事を一から学ぶ事にしたそうだよ〜。政治に関しては訓練兵を卒業した後にリィンと一緒に”総督補佐”に教えて
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