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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる
外法には外法をぶつける話《後編》
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数日後。
葛城財団本部。
少し前まで慌ただしかった財団本部は今は落ち着きつつあり、かつての平静を取り戻してはいる。
その騒ぎとはなんなのかと言えば、この財団のトップ、葛城 恋がいきなり化け物になったことだ。
元からバケモンみてーな見た目だろ。と陰口は各所で叩かれてはいるが、文字通りそうなった。
肥え太った身体はさらに肥大化し、身動きは完全に取れなくなった。
ぬめぬめとした粘液を分泌し続け、体の至る所からは爬虫類のような鱗が生え始め、
人間と爬虫類。その間の何かとなった代表を見て財団職員は勿論大騒ぎ。
肉体だけでなく精神にも異常が見られ、幼児退行し泣き叫ぶ代表。
そこにいる者は誰一人として口には出さなかったが醜いことこの上なかった。
ありとあらゆる手法を用いて元に戻そうとはしたがまるで意味をなさず、
医療系のサーヴァントに治療させてみてはと提案したが、代表の所持するサーヴァントは全員戦闘技能と魔力供給に関する知識以外は全て欠落させられており何も出来なかった。
そうして数日。祈ることしか出来なかったがこうして自然治癒し今ではかつての姿に戻りつつある。
身体が動くようになったら今までできなかった分ヤリまくってやる。
と言っているように精神面も安定してきた。
と、黄衣の王の魔力をほんの少し分け与えられ死にかけた彼。
そこで彼の弟とその愉快なサーヴァント達は、そんな兄に追い打ちをかけることにした。
「?」
ある日、挨拶もなしに1人の隊員が部屋にやってきた。
「おい、なんだ?」
「……。」
「おい!!!」
呼んでも何も言わない。
焦点の定まらない目で何処か分からないところを見て、スタスタと液晶テレビへ歩いていく。
その手には凶器…ではなく1枚のディスク
今は動けずベッドに寝転んだままの代表はそんな彼を止めることはできず、ただ叫ぶだけ。
「聞いてんのか!?何してんだ!!」
「…。」
テレビをつけ、ディスクを挿入する。
さらに何を思ったのか、見やすいよう彼は代表の眠るベッドを見やすい位置へと移動させた。
「おいおい、何するつもりなんだ?えぇ?」
何を見せられるんだ。
不安とちょっとした期待を織り交ぜつつ、やや半音上がった調子の良い声で尋ねるも、彼は何も話さない。
ただ、
「いあ…いあ」
とだけ聞こえた。
しかしそこで気が付く。
「おま…っ!?」
これは罠だと。
「か…あ…っ!?」
非常に良くできた罠だった。
発動条件はディスクの起動。映像の再生時。
その瞬間、周辺には外からはいることも中から出ることも不可能な結界が張られ、更には指一本動かすことも出来なくなる。
まんまと術中にはめられ、何か言おう
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