第七百二十三話 狼へのイメージその四
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「考えているふしがありな」
「それで、ですね」
「シートン動物記に書かれている生きもの達を自分達と同じ様に考えたりだ」
大尉はさらに話した。
「その他に擬人化もだ」
「連合では多いですね」
「生きものもするな」
「あらゆるものを」
「歴史上の人物を美少女にすることもだ」
そうしたこともというのだ。
「行うしな」
「創作において」
「だから狼もな」
今自分達が見ている生きものもというのだ。
「擬人化することもだ」
「しますね」
「そうしている、兎角だ」
「連合ではですね」
「狼は嫌われるどころかな」
むしろというのだ。
「愛されている」
「そうした生きものですね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「連合においてはな」
「そうですか、ただ」
ここで上等兵は狼の隣のコーナーのニホンオオカミを観た、そのうえで大尉に対して言ったのだった。
「こちらの狼は」
「ニホンオオカミだな」
「何処か」
観ながら言うのだった。
「違いますね」
「普通の狼とな」
「そうですね」
「実は狼でもな」
それでもというのだ。
「ニホンオオカミはな」
「また別のですか」
「そうなのだ、種類としてな」
「また違うのですね」
「そうだ」
こう言うのだった。
「ニホンオオカミ科というな」
「また別の種類になりますか」
「骨格も違う」
これもというのだ。
「普通の狼とな」
「また違うのですね」
「狼と一口に言ってもな」
「違う種類もいますか」
「エウロパにもこの種類の狼はいる」
ニホンオオカミはというのだ。
「何でも生物学者はわかるが」
「普通の人はですか」
「エウロパでは狼は狼だ」
「ニホンオオカミもですね」
「全てそうなる」
どのカテゴリー生きもののそれに入れられるというのだ。
「連合と違いな」
「ニホンオオカミもですね」
「狼なのだ」
「一括りですね」
「生物学的には違うとされていてもな」
それでもというのだ。
「ここまではっきりとな」
「コーナーが違うまでにですね」
「はっきりとはな」
「分けられていませんね」
「そうなのだ」
「これも連合ですね」
「ニホンオオカミは山に棲息しているが」
この場所にというのだ。
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